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知らないと損!?洗剤と石鹸の意外な違い

石鹸

みなさんは「洗剤」と「石鹸」の違いやその特徴を理解して使っていますか?

「石鹸」の方が安全と思っている人も多いでしょう。残念ながらそれは間違いです!

恐らく多くの人が理解していないまま使っている「洗剤」と「石鹸」の違いと特徴、それぞれの効果的な使い方について解説していきます。

 

安全性

まず多くの人が誤認しているであろう、「石鹸の方が安全」という誤解について解説しましょう。

結論から言うと、実は「洗剤」の方が安全なんです!

洗剤とは言っても色々な種類があるので、物によっては石鹸よりも安全じゃない場合もあります。

では「洗剤」の方が安全とはどういうことか。

それは洗剤の主成分である界面活性剤の種類に関係しています。界面活性剤と聞くとあまり良いイメージは持たれないかもしれませんが、種類によっては石鹸よりも安全性の高いものがあります

 

洗剤の成分と石鹸の成分

全般的な成分をそれぞれ解説していきます。

洗剤

正確には合成洗剤と呼ばれていますが、その中身の成分としては界面活性剤が主として構成されています。

界面活性剤は大きく4つの種類に分けられます。

  • アニオン(陰イオン)
  • ノニオン(非イオン)
  • 両性
  • カチオン(陽イオン

この4つですね。このなかで刺激が低い(=安全性が高い)のは、ノニオン、両性の順で刺激が低いです。

一方でカチオン、アニオンはこの順で刺激が高く、アニオンについては洗浄力が強いことで有名です。

界面活性剤のみの液性では中性であることが多く、液性による刺激はどの種類でも変わりません。

ちなみに合成洗剤で弱アルカリ性の商品もあります。これは、界面活性剤とは別にアルカリ性の成分(水酸化ナトリウムなど)を入れているからなんです。

 

石鹸

実は石鹸も界面活性剤の一部に含まれるんです。上で紹介した界面活性剤の種類のうち、どれに分類されるかというと「アニオン」に分類されます

石鹸は界面活性剤の名称では"脂肪酸ナトリウム"や"脂肪酸カリウム"と呼ばれています。

いろいろな洗剤の成分表記を見るとわかりますが、石鹸も様々な商品の中で使用されており、石鹸以外の界面活性剤と一緒に配合されている商品もしばしばあります。

原材料が、油とアルカリ剤(苛性ソーダなど)から作られるため、液性は弱アルカリ性を示します。

中性ではなくアルカリ性に傾くことで、皮脂汚れなどの油汚れを落とす際には高い効果を発揮します。ただ一方で、肌などの石鹸を使うモノに対してのダメージはその分、中性の洗剤を使う時よりも大きなダメージとなります。

 

メリット・デメリット

石鹸も意外と刺激も強いし、界面活性剤だったということを理解したところで、合成洗剤と石鹸のメリデメを見てみましょう。

それぞれ長所・短所はあるので、理解してシチュエーションごとに使い分けてあげるのがおすすめです。

合成洗剤

メリット

  • 中性の製品なら刺激は少ない
  • 基本は液体なので使いやすい
  • 少量でも泡立って働いてくれる

デメリット

  • アニオン・ノニオンなど種類が豊富でわかってないと難しい
  • すすぎ落とすまでに少し多めの水が必要

石鹸

メリット

  • すすぎ落としやすい
  • 皮脂汚れなどがしっかり落ちる

デメリット

  • 刺激は比較的強め
  • 水を加えていくとすぐに泡立たなくなる
  • 洗い上がりがゴワつく(洗濯)

 

参考までに、洗濯用の合成洗剤と石けんの比較・解説をしている記事がありますので、よければ以下からどうぞ。このメリデメが如実に出ていて面白いです(笑)

 

効果的な使い方とは

石鹸よりも優しい洗剤

両性・ノニオン界面活性剤を主としている製品です。

石鹸よりも刺激が少ないため、そのぶん洗浄力も弱くなります。

しかし、皮脂汚れ程度の弱い汚れならしっかりと落とす力はあるので、ボディソープなどで使うことをおすすめします。

具体的な商品としては以下のようなものがおすすめです。

コスパ重視だと「ケアセラ ベビー」

 

コストよりも機能重視だと「ソープオブボディ」

 

石鹸

固形の製品だけでなく、液体の製品もありますよね。どちらも基本的に手や体を洗うのがほとんどだと思います。

もちろんこれは間違いではないですが、肌の弱い人や肌機能の未熟な赤ちゃんなどに使うのは避けておいた方が無難です。過剰に皮脂を落としてしまい、必要な肌バリアまで落としてしまう恐れがあるので。

液体石鹸は食器用に作られた製品が少ないですが存在しており、汚れ落ちも良く、泡切れが早くて使いやすいです。

 

まとめ

実は洗剤も石鹸も、主成分は同じ界面活性剤である、ということをご紹介しました。

必ずしも石鹸の方が洗剤よりも安全というわけではないということがお分かりいただけたと思います。

洗剤でも使う用途別に様々な種類の商品がありますよね。

特にこのブログでは洗濯にまつわることを詳しく発信しており、中性の洗濯洗剤の商品をまとめた記事がありますので 液体タイプの洗濯洗剤(中性)5種類を分析! からよければ。