今回は「さらさ」と「ファーファ」という洗剤の解説・比較です。
どちらの洗剤がより洗浄力が強いのか、安全性が高いのか、などを中心に解説します。
成分など
さらさ
ファーファ
- 界面活性剤 18%
- 抗菌剤
- 香料
- 酵素
それぞれの成分を見比べてみると、細かい違いは色々あるように見えますが、大きなところは界面活性剤の濃度のみです。
界面活性剤は、「さらさ」が23%なのに対して「ファーファ」は18%と少し薄めです。
界面活性剤の種類
「さらさ」がアニオンとノニオンの界面活性剤をブレンドして作られているのに対し、「ファーファ」はノニオンのみになっています。
ノニオンの界面活性剤は、肌への刺激が優しめで、洗浄力もしっかりあります。
アニオンの界面活性剤は洗浄力がとても強い反面、肌や環境への影響があることで知られています。
液性
どちらも中性の洗剤ですが、念のためpHを実際に測ってみました。
「さらさ」はpH 7 で中性、「ファーファ」は僅かにpH 8 寄りに見えるため、pH 7.5ぐらいとします。
この程度のpH差では、洗浄力や肌への刺激にはほとんど影響しないため、液性での差分は無しと捉えられます。
実験で洗浄力比較
概要
この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。
なぜラー油かと言うと、成分としては皮脂汚れと基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。
そして2つのコップにそれぞれ同量の水(200ml)を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。
使う洗剤の量については、それぞれの商品の推奨量から算出します。
商品パッケージに記載されている使用推奨量は以下の通りです。
- さらさ:水30Lに26mL
- ファーファ:水30Lに10mL
使用する水の量から考えると、
- さらさ:0.17mL
- ファーファ:0.07mL
となります。
結果
洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。
画像の通り「さらさ」の方が汚れ落ちが良いという結果になりました。
一目瞭然の差ですね。
これは、界面活性剤の濃度と洗剤の使用量がこの結果に寄与したと考えられます。
ニオイ落ち
今回の実験で、どちらの方がよりニオイ落ちが良かったのかを紹介しておきます。
結論から言うと、「さらさ」の方がラー油のニオイが落ちていました。
「ファーファ」も、洗剤自体の強い香りによってラー油のニオイが目立たない仕上がりにもなっていました。
しかし、ニオイ落ちという観点からすると「さらさ」の方が優れているでしょう。
まとめ(考察とおすすめ)
今回の比較では、「さらさ」の方が汚れ落ち・匂い落ちともに優れているという結果になりました。
油汚れを落とすには界面活性剤が効果的なため、より界面活性剤の濃度が高かった「さらさ」に軍配が上がったと考えられます。
反対に言えば、「ファーファ」の使用量を2倍以上に増やしてみると結果が違ってくるかもしれませんね。(コスパは悪くなりますが...)
おすすめは?
普段使いする洗剤としては、「さらさ」をおすすめしておきます。
今回の実験結果も然りですが、「ファーファ」の匂いがよっぽど好きなどの理由がない限りは、汚れ落ちの良い洗剤を使うのが良いです。
コスパ重視の私としても「さらさ」は普段使いしている洗剤なので、おすすめです。