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【さらさ vs ナノックス】さらさとナノックスを徹底比較!

super nanox さらさ

洗濯洗剤の解説と比較実験の記事です!

今回は「ナノックス」(SUPER NANOX)と「さらさ」の解説・比較です。

この2つの洗剤には共通点があって、中性洗剤であること、蛍光増白剤や漂白剤が不使用であり、肌に優しめな洗剤という特徴があります。

どっちの洗剤がより洗浄力が強いのか、安全性が高いのか、より肌への刺激を抑えるにはどうしたらよいか、などを中心に解説します。

 

成分などについて

ナノックス

  • 界面活性剤 57%
  • 安定化剤
  • pH調整剤
  • 再汚染防止剤
  • 酵素

 

さらさ

  • 界面活性剤23%
  • 安定化剤
  • pH調整剤
  • 水軟化剤(クエン酸
  • ケア成分(コットンミルク)
  • 酵素

 

「ナノックス」と「さらさ」の最大の違いは、界面活性剤の濃度にあります

これは、「ナノックス」が高濃縮タイプの洗剤で、「さらさ」は通常タイプの洗剤というだけなのですが、”ほとんど水洗剤”と揶揄される側にあるのが「さらさ」です。
推奨されている1回あたりの使用量も異なるので、濃度が高いから良いというわけでもありません。

また、洗浄力に関わりそうな成分では、どちらの洗剤にも酵素が入っています。他には特に影響のありそうな成分はないので、成分の有無では洗浄力に優劣はなさそうです。
ちなみに酵素は、いくつか種類がありますが、たいていの洗剤に含まれている酵素の働きとして、タンパク質や油分を分解する力があります。

界面活性剤の種類について、どちらの洗剤ともアニオンとノニオンの界面活性剤で構成されています。
ノニオン界面活性剤は、肌への影響が優しめなので、アニオンと組み合わせて洗浄力を保ちつつ肌への影響を抑えている商品という感じですね。

 

洗浄力と界面活性剤

界面活性剤の種類でいうと、アニオンの方がノニオンよりも洗浄力が強いです。

では「ナノックス」と「さらさ」はどうかというと、「ナノックス」がアニオン界面活性剤を多く配合されていて、「さらさ」はノニオン界面活性剤が比較的多く配合されている印象です。
(ラベルの界面活性剤の記載順より)

これだけで見ると、「ナノックス」の方が洗浄力が高いものの肌への影響は強いということが予測できます。
※洗浄力については実験結果を後述します。

反対に、「さらさ」は肌への影響を比較的抑えた成分配合をしつつ、ある程度の洗浄力が出るような成分にみてとれます。
純石けん分(脂肪酸塩)が含まれているのも「さらさ」の方だけですね。

 

 

液性

pH はアルカリ性に傾くほど、皮脂汚れや食べ物汚れなどの油汚れがよく落ちます。一方で肌への刺激は比較的強めになってきます。

反対にpHが 7(中性)であれば、洗浄力へは作用しないものの、肌への刺激は弱め、というかほぼ心配ないレベルになります。

それぞれの商品について、原液の液性(pH)を測ったところ、どちらもラベルに記載の通り中性でした

中性と書いていても、実は少しだけアルカリ性や酸性に振れているような製品もあったりするのですが、「ナノックス」と「さらさ」はどちらとも 7(中性)でした。

実際に測った画像などは、過去の記事で紹介していますので、よければ以下の記事を読んでみてください。

 

実験で洗浄力比較

比較実験


概要

この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、成分としては皮脂汚れと基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そして2つのコップにそれぞれ同量の水を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。

使う洗剤の量については、「ナノックス」1ml を基準として「さらさ」の量を決めます。

それぞれのパッケージに洗剤の使用推奨量が記載されています。

  • ナノックス:水30Lに10mL
  • さらさ:水30Lに26mL

つまり、「さらさ」の使用量は「ナノックス」の 2.6倍である 2.6ml ということになります。

 

結果

実験結果

洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。ご覧の通り、一目瞭然の結果となりましたね。

汚れ落ちという観点では「さらさ」の方が「ナノックス」よりも優れていることがわかります。

どちらの商品も中性で、肌への優しさを考慮している商品ながらも、これだけの差がつくものなんですね。

ちなみに他の過去の実験などでも、「ナノックス」は他の商品に惨敗してきているので、私個人としては通常使いしませんし、正直おすすめもできません。。

 

ニオイ落ちについて

今回の実験で、どちらの方がよりニオイ落ちが良かったのかを、主観ですが紹介しておきます。

結論から言うと、「さらさ」の方がマシでした。

というのも、やはり汚れが落ちれば、その分だけニオイも落ちるので、洗浄力に比例した結果となったかなと思います。

「ナノックス」の方は、洗剤自体のニオイが強く残っており、これが好きな人もいるかもしれませんが、ニオイ落ちではなく上塗りしているだけと言えばそれまでです。

 

まとめ(考察とおすすめ)

汚れ落ち・ニオイ落ち共に「さらさ」の方が「ナノックス」よりも優れている、ということがわかりました。

配合されている界面活性剤の種類や、pHの差によってこのような結果となったと考えられます。

 

もっと洗浄力が強い商品

ここまで読んでくださった方は、「さらさ」みたいに肌への影響なんてそこまで気にしないから、もっと汚れ落ちのいい洗剤が知りたい!なんて思っているかもしれません。

そんな方には「アリエール」がおすすめです。

一般的に有名な洗濯洗剤の中では、最高峰に洗浄力の強い商品が「アリエール 」です。

過去に「さらさ」と洗浄比較実験した記事がありますので、よければ▼

 

アリエールバイオサイエンス微香タイプがおすすめ

アリエールにも種類があって、青いプレーンなタイプもいいのですが、微香タイプは「蛍光増白剤」が入っていないので、おすすめです。

洗浄力が強いと、その分だけ肌への影響も出てくるので、使っていて肌トラブルかなと思ったら、すすぎの回数を増やすことを検討してみてください。

 

蛍光増白剤が入っていると、色柄物の服は若干ですが白っぽく、色あせた感じになってしまうデメリットがあるので注意が必要です。

蛍光増白剤について詳しく解説した記事もありますので、よければ▼