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【さらさ vs 緑の魔女】洗濯用洗剤を徹底比較!

さらさ 緑の魔女 洗濯洗剤

今回は「さらさ」と「緑の魔女」という洗剤の解説・比較です。

この2つの洗剤の共通点は、どちらも環境や肌に優しいといったキャッチコピーで売り出されている点です。

はたして、環境に優しい洗剤は汚れをしっかり落とすことができるのか。

どちらの洗剤がより洗浄力が強いのか、安全性が高いのか、より肌への刺激を抑えるにはどうしたらよいか、などを中心に解説します。

 

成分など

さらさ

  • 界面活性剤 23%
  • 安定化剤
  • pH調整剤
  • 水軟化剤(クエン酸
  • ケア成分(コットンミルク)
  • 酵素

 

緑の魔女

  • 界面活性剤 35%
  • アルカリ剤
  • 分散剤
  • 安定化剤
  • 生分解促進剤

 

「さらさ」と「緑の魔女」の違いは多々あり、汚れ落ちに関しては界面活性剤の濃度と酵素の有無が大きそうです。

界面活性剤の種類は、「さらさ」がアニオンとノニオンの2種類の界面活性剤をブレンドしているのに対し、「緑の魔女」はノニオンのみです。

ノニオンの界面活性剤は、肌への刺激が優しめで、洗浄力もしっかりあります。

アニオンの界面活性剤は洗浄力がとても強い反面、肌や環境への影響があることで知られています。

 

成分的には緑の魔女が環境と肌に優しい

上で述べたように、成分の差は色々ありますが、「緑の魔女」には「生分解促進剤」が配合されています。

これは、洗濯後に生活排水として処理されていく過程で、自然に戻せるレベルの水にしやすくするものです。
環境に配慮したプラスチック製品には広く用いられています。

また、前述の通り「緑の魔女」ではアニオンの界面活性剤が不使用なため、環境によくないとされるLAS配合の洗剤と比較すると、環境に配慮した洗剤と言えるでしょう

 

液性

pH はアルカリ性に傾くほど、皮脂汚れや食べ物汚れなどの油汚れがよく落ちます。一方で肌への刺激は比較的強めになってきます。

「さらさ」は中性で、「緑の魔女」はアルカリ性のため、液性による肌への刺激は「緑の魔女」の方が強めと言えるでしょう。

実際に「緑の魔女」のpHを測ってみました。

ペーハー

数値としては9なので、弱アルカリ性の洗剤の中では標準的なラインですね。

※10までは弱アルカリ性として認められるため、強い洗剤は10のものがあったりします。

 

実験で洗浄力比較

実験

概要

この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、成分としては皮脂汚れと基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そして2つのコップにそれぞれ同量の水(200ml)を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。

使う洗剤の量については、それぞれの商品の推奨量から算出します。

商品パッケージに記載されている使用推奨量は以下の通りです。

  • さらさ:水30Lに26mL
  • 緑の魔女:水30Lに20mL

使用する水の量から考えると、

  • さらさ:0.17mL
  • 緑の魔女:0.13mL

となります。

 

結果

実験結果

洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。

僅かな差で画像からは分かりづらいですが、「緑の魔女」の方が「さらさ」よりも汚れが落ちていました。

アルカリ性であることがこの結果に寄与したと考えられます。

 

ニオイ落ち

今回の実験で、どちらの方がよりニオイ落ちが良かったのかを紹介しておきます。

結論から言うと、「緑の魔女」の方がマシでした。

というのも、やはり汚れが落ち具合の差は僅かだったため、ニオイ落ちにはそこまで大きな差はありませんでした。

 

まとめ(考察とおすすめ)

今回の比較では、特に汚れ落ちは「緑の魔女」の方が僅かに「さらさ」よりも優れている、ということがわかりました。

配合されている界面活性剤の種類や、pHの差によってこのような結果となったと考えられます。

 

 

緑の魔女の注意点

ここまで記事を読んでくださっている方だけに「緑の魔女」の注意点を2つ紹介します。

1つ目は、酵素が配合されていないことです。

酵素にはタンパク質を分解する役割などがあり、今回の実験では油分のみの洗浄力比較だったため、血液のような汚れはあまり得意でないでしょう。

2つ目は、ウールなどの毛で作られている衣類に使用しないことです。

まあ、当たり前と思われる方もいるかもしれませんが、ホツレや縮みを引き起こす恐れがあります。

これは生分解促進剤が含まれていることと、弱アルカリ性であることが特に関わってきます。

中性の洗剤であれば、うっかりウールを洗濯してしまっても少し縮むぐらいで済むのですが、「緑の魔女」でうっかり洗濯してしまうと大変なことになるでしょう。

 

おすすめは?

普段使いする洗剤としては、「さらさ」をおすすめしておきます。

今回の実験でも、洗浄力に大きな差が無かったことと、「緑の魔女」と比較するとコストが安く済みます。

コスパ重視の私としても「さらさ」は普段使いしている洗剤なので、おすすめです。