洗っても洗っても取れないシャツの襟の皮脂汚れ。洗濯洗剤を直接塗ってもダメだったし、浸け置きでもダメ、襟・袖汚れ用の酸素系洗剤を塗って洗濯してもあんまり取れない。
そういった経験のある人は多いのではないでしょうか。そんなしつこい皮脂汚れも落とす方法をご紹介します。
私も、これからご紹介する方法でシャツの襟の汚れを落としました。上の写真だと解りづらいかもですが(笑)。
まずは汚れのタイプ見極めから
あなたのシャツの皮脂汚れはどんな色をしていますか?
襟や袖の皮脂汚れと言えば、大きくこの2種類に分けられます。
- 黒っぽい色
- 黄色っぽい色
これ以外の色の場合は皮脂汚れでもないので、その汚れの正体にあった対策をしましょう(ここでは皮脂汚れについての対策なので、それ以外はまたの機会に)。
皮脂汚れは段階的に目立つようになっていき、最初は黄色っぽい色だったものが、あまり対策をしないで使い続けていると、黒っぽくなってきます。
これは、まだ黄色の段階では皮脂汚れが主な汚れの成分なのですが、黒になってくると、皮脂汚れの上にホコリなどが付着したガンコな汚れになっていることが多いです。
Yシャツの襟などは特にこの傾向にあり、反対に袖がすぐ黒くなるという場合は、書き物をする人や学生に多いです。恐らく鉛筆の成分が付着してしまっていると考えられます。鉛筆の場合は石鹸をつけて揉み洗い、あるいは歯ブラシなどで優しく擦ってあげると割と簡単に落ちます。
汚れが黄色っぽい色の場合
まず、重曹・粉洗剤
黄色っぽい汚れの正体は皮脂汚れです。この皮脂汚れは酸性の汚れなので、弱アルカリ性のもので対処すると効果的です。
重曹や粉洗剤でも弱アルカリ性であることが多く、まずは汚れに効果的かつ生地にもダメージのより少ない、これらを試してみてください。
酸素系漂白剤(液体)
上の方法でも落ちなかった場合、次に試してみて欲しいのが液体の酸素系漂白剤です。酸素系漂白剤には、粉のタイプと液体のタイプが存在するのですが、液体は酸性、粉はアルカリ性と、全く逆の性質を持っているのです。
では何故、酸性の液体酸素系漂白剤なのか。それは粉タイプ(アルカリ性)のものだと成分が強すぎて、生地へのダメージがより大きいからなんです。
いきなりアルカリ性の強い漂白剤を使う前に、液体の酸素系漂白剤を使うのがオススメです。特にオススメはワイドハイターですね。
使い方は基本つけ置きになります。
- 服が浸る量の常温の水道水に適量のワイドハイターを入れ、軽くかき混ぜて服をつけ置き
- 50度くらいのお湯に適量のワイドハイターを入れ、服をつけ置き
大体この2つのどちらかの方法で落ちることが多いです。お湯を使うと漂白剤の効果が高くなって、汚れがよく落ちるようになるのですが、トレードオフ的に生地へのダメージは大きくなるので注意してください。
ちなみに私のシャツもお湯でつけてみました。
塩素系漂白剤
最終兵器として、洗濯物用のハイターをおすすめします。生地へのダメージが大きくなることは前述の通りですが、その分汚れもよく落ちます。
ハイターは重曹などの弱アルカリ性のものよりも強いアルカリ性を示すので、酸性の汚れにはとても効果的に働きます。
使い方は基本的にワイドハイターの時と変わりません。が、パッケージにも書いてある通り、色物に使うと脱色されてしまうので気を付けてください。
- 服が浸る量の常温の水道水に適量のハイターを入れ、軽くかき混ぜて服をつけ置き
- 50度くらいのお湯に適量のハイターを入れ、服をつけ置き
あまりつけ置き時間が長すぎるとアルカリ焼けしてしまい、生地が変色することがあるので、用量・用法を守ってお使いください。
汚れが黒っぽい色の場合
まずは中性洗剤!
黒っぽい汚れはホコリなども付着してることから、その黒い汚れを落として、ひとまず黄色っぽい汚れにする段階から始めます。
この時に効果的な洗剤が中性洗剤です!ドラッグストアに売ってる市販の液体洗濯洗剤は、大体の種類が中性なので、それを使うのがいいです。家に無い人は、台所用の食器洗剤でも大丈夫です(中性か確認してください)。
使い方は、洗剤を汚れに直接かけて、歯ブラシなどで黒っぽいのがなくなるまで軽くこすり続けてください。
あとは黄色っぽい汚れへの対処の流れと一緒です!