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洗濯洗剤つけおき洗浄が意外と強かった(vs酸素系漂白剤)

さらさ ワイドハイター
「浸け置き」と聞くと漂白剤が真っ先に思い浮かびますよね。

漂白剤の使用方法としては、塗布や浸け置きが主流で、その後に通常の洗濯をすると思います。

しかし、普段使っている洗濯用洗剤にもしっかりと洗浄力はあるので、洗剤での浸け置きでも汚れが落ちるんです!

ではどれぐらい落ちるのか見ていきましょう。

 

この記事の内容

  • 「さらさ」と「ワイドハイター EX」の洗浄力比較
  • 洗剤の成分について

 

使用する洗剤

さらさ

「さらさ」について解説した記事がありますので以下のリンクからよければ。

 →「さらさ」の成分などを徹底分析

 

ワイドハイター

「ワイドハイター」について解説した記事がありますので以下のリンクからよければ。

 →「ワイドハイター」の成分など分析&効果的な使い方について

 

洗浄実験

さっそく実験内容の説明から入っていきます。

概要

この実験方法は、まず白い布切れに汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとして、ラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、油汚れは皮脂汚れよりも強い汚れですが、成分としては基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そしてコップを2つ用意し、それぞれに300mlずつ水を入れます。

ここに洗剤と布を入れて浸け置き実験をするのですが、今回使う洗剤の量は以下の通りとします。

さらさ:ワイドハイター = 1.3ml:1ml

この算出根拠は、通常の洗濯における、それぞれの洗剤のパッケージに記載されている推奨使用量の比です。

「さらさ」は水30Lに対して26ml、「ワイドハイター」は水30Lに対して20mlです。浸け置きの場合は、使用する洗剤の推奨量は本来これよりも多いですが、「さらさ」の方がメーカーの想定する使用用途から外れるため、推奨量の記載が無く、このような形にしています。

※この方法で汚れが落ちれば、使用する洗剤の量を増やすとより汚れが落ちるだろう、という趣旨です。

 

結果

1時間30分浸け置きした結果です!(本来1時間ほど浸けたら十分ですが、気付いたら30分超過してました。。)

実験結果

実験結果としては、上の画像の通りとなりました。

「さらさ」の方が汚れ落ちがいいことがわかります。「ワイドハイター」も少しは汚れが落ちていますが、差は歴然ですね。

ちなみに、洗剤を水に投入した瞬間の様子はこのような感じでした。

浸け置き洗浄

「さらさ」が白く濁っているのがわかります。対して「ワイドハイター」は無色透明を保っていました。

(泡立っているのは少しかき混ぜたためです)

 

考察

通常、漂白剤と聞けば洗剤よりも危険かつ洗浄力が高そうなイメージがあるかと思います。

では何故、漂白剤よりも洗濯洗剤の方が汚れ落ちが良かったのか考察していきます。

成分の濃度

まず考えられるのは濃度の違いです。それぞれの液体の粘度をみるとわかりやすいのですが、さらさが粘り気があるのに対し、ワイドハイターは粘り気がほとんど無い印象です。

実際に成分表示を見てみると、さらさの界面活性剤は23%でした。ワイドハイターは界面活性剤は含まれているものの、具体的な割合までは記載されていませんでした。

これは家庭用品品質表示法によるもので、洗剤は割合の明記が必須ですが、洗浄剤(ワイドハイター)は割合の記載が任意となっているためです。

ただし、ワイドハイターの成分のうち含有量が高いのは、表記順から「過酸化水素水」であることがわかります。

過酸化水素水の濃度が30%ほどのものがプロ向けに市販されていることから、ワイドハイターのような商品はその半分以下の濃度で作られていると考えられます。(高濃度だと取り扱いが危険なので)

すると、ワイドハイターに含まれる界面活性剤の割合はそれよりも少ない10%前後と考えられます

さらさは23%で、かつ実験での洗剤使用量もワイドハイターよりも多かったので、さらさの方が汚れが落ちたと推測できます。

 

液性による差

明暗を分けた要因として、液性が関係していた可能性も考えられます。

使用した製品はそれぞれ以下のような液性です。

  • さらさ:中性
  • ワイドハイター:酸性

油汚れは酸性の汚れですから、落とすのに向いているのは、汚れと逆の性質を持ったアルカリ性洗浄剤が適切と言えます。

反対に、汚れと同質の性質をもった洗浄剤では、あまり効果的に落とすことができません

つまり、酸性の汚れに対して酸性の洗浄剤を使用してしまったために、汚れ落ちがイマイチであったと考えられます。

 

もっと洗浄力が強い洗浄剤

過酸化水素水は酸素系漂白剤に分類され、色柄物にも使えるという点で優秀な洗浄剤です。

しかし、汚れを確実に落とすという意味ではもっと優秀な洗浄剤があります。

それは「過炭酸ナトリウム」という成分です。これはアルカリ性で、洗浄力も強い特徴があります。

こちらも色柄物に使えるのですが、洗浄力が強いため、長時間の浸け置きには要注意です。多少なりとも脱色する恐れがあります。

漂白剤について詳しく解説した記事がありますので、興味ありましたら読んでみてください▼