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粉洗剤【ニュービーズ】とワイドハイター【粉】浸けおき洗浄比較!

クリアヒーロー粉タイプ

浸けおき洗浄は漂白剤を用いるのが一般的ですよね。

その中でも洗浄力が高いのが「過炭酸ナトリウム」という成分で、「オキシクリーン」や「ワイドハイター(粉タイプ)」の主成分です。

今回は、ワイドハイター粉タイプと、普通の粉洗剤での浸けおき洗浄力を比較しましたので、解説していきます。

 

この記事の内容

  • 「ビーズ」と「ワイドハイター(粉タイプ)」の洗浄力比較
  • 洗剤の成分について

 

成分について

ビーズ

  • 界面活性剤 21%
  • アルカリ剤
  • 水軟化剤
  • 工程剤
  • 分散剤
  • 漂白剤
  • 酵素

 

ワイドハイター

  • 過炭酸ナトリウム
  • 界面活性剤
  • アルカリ剤
  • 漂白活性化剤
  • 安定化剤
  • 酵素

 

解説

まず商品のくくりとしては、「ビーズ」は洗濯洗剤で、「ワイドハイター」は洗浄剤に分類されます。
恐らくみなさんのイメージ通り、ビーズは普段使い、ワイドハイターは汚れがひどい時にスポットとして使うような位置付けですね。

ビーズは洗剤のため界面活性剤が一番含有量が多く、ワイドハイターは界面活性剤よりも過炭酸ナトリウムという洗浄成分が一番含有量が多いです。
このあたりの差分が洗浄力に大きく影響してきそうです。

他には、ビーズには「水軟化剤」というのが入っています。これは洗浄成分の働きを助けてあげるもので、ワイドハイターには含まれていないので、これでも差が出そうです。

 

界面活性剤の種類

マニアックな話を少しします。

それぞれに使用されている界面活性剤の種類は、以下の通りです。

ビーズ

ワイドハイター 

直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩は、アニオン界面活性剤に分類され、比較的洗浄力が高く、肌への刺激も高めです。

ポリオキシエチレンアルキルエーテルについては、ノニオン界面活性剤に分類され、洗浄力は中程度ですが、そのぶん肌への刺激も優しめです。

日常生活で付着するような、皮脂汚れや食べ物汚れ程度であれば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルでも十分に落とせる洗浄力をもっている界面活性剤です。

 

洗浄実験

概要

この実験方法は、まず白い布切れに汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとして、ラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、油汚れは皮脂汚れよりも強い汚れですが、成分としては基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

洗剤の使用量はそれぞれ 1g とし、使用する水の量は以下の通りとします。

ビーズ:ワイドハイター = 220ml:200ml

この割合は、それぞれの商品パッケージに記載されている、浸けおき時に推奨されている使用量から算出したものです。

 

洗浄の様子

液体

コップを用意して、前述の量の洗剤と水を入れた直後の様子です。

ワイドハイターがすごく泡立っているのがわかります。これは過炭酸ナトリウムの性質によるもので、水に溶けると酸素を発生させ、その働きで汚れを落とします。

ビースの方は洗剤が溶けて濁っているものの、ワイドハイターほど泡立っていないですね。

実験中に様子を見ていると、ワイドハイターの方が汚れが始めに落ちてくるのが早かったです。

 

結果

約1時間ほど浸けおきした結果です!

実験結果

実験結果としては、上の画像の通りとなりました。
(実験前が上側、実験後が下側です)

「ビーズ」の方が汚れ落ちがいいという意外な結果となりました。「ワイドハイター」も多少は汚れが落ちています。

 

ニオイ落ち

主観としての比較にはなりますが、ニオイ落ちについても「ビーズ」の方が落ちていたように感じました。

通常、汚れ落ち度合いと比例してニオイも落ちますので、特に結果に疑問は無いと思います。

 

pH

pH試験紙を用いて、それぞれ実験に使用した洗浄液のpHを測ってみました。

ペーハー

画像の通り、「ビーズ」はpH10ほどで弱アルカリ性を示しています。

「ワイドハイター」はpH11〜12くらいでアルカリ性でした。

アルカリ度だけで言えばワイドハイターに武がありましたが、汚れ落ちはイマイチという結果になってしまいました。

アルカリ度が高ければ高いほど衣類にもダメージが大きいことを踏まえると、あまり頻繁に使うのは控える方がいいかもしれません。

 

考察

今回の実験では小さな布切れで洗浄実験を行いました。このことがワイドハイターの洗浄能力を十分に発揮できなかった可能性があります。

ワイドハイターの洗浄成分は、水に溶けて早々に泡になってしまうため、この泡に汚れが触れてないと洗浄力が発揮できません。布は終始コップの底に沈んでいたため、このような結果になったとも考えられます。

また、ワイドハイターの洗浄力を最大限に高めるには、40度ほどのお湯に溶かして浸けおきすると良いのですが、今回の実験は常温の水を用いて行ったため、その洗浄力を十分に発揮できなかったとも考えられます。

この辺の話は「頑固な臭いも確実に落とす!ワイドハイター粉末タイプの効果的な使い方とは...?」にまとめてますので、よければ読んでみてください。

まあ反対に言えば、常温の水で浸けおく場合には粉洗剤でも十分な洗浄力があるということになりますね。

また機会があればお湯での実験もやってみようと思いますので、乞うご期待!