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【粉洗剤】ニュービーズとアリーエルを徹底比較!

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粉洗剤の洗浄比較実験と解説の記事です!

今回は「ニュービーズ」と「アリエール」どちらも粉タイプの洗剤を比較・解説していきます。

粉洗剤はどれも同じなんて思っていませんか?

それぞれ特色があり、肌への優しさ重視なのか、洗浄力重視なのか、意外と違うんです。

それでは解説していきます!

 

この記事の内容

  • 2つの洗剤それぞれの特徴
  • そもそも粉洗剤を使うメリットはあるのか
  • 洗浄力はどちらが強いのか

 

まずは成分の比較

ニュービーズ

  • 界面活性剤 21%
  • アルカリ剤
  • 水軟化剤
  • 工程剤
  • 分散剤
  • 漂白剤
  • 酵素

 

アリエール

  • 界面活性剤 18%
  • 工程剤(硫酸塩)
  • アルカリ剤(炭酸ナトリウム)
  • 水軟化剤
  • 漂白剤
  • 漂白活性化剤
  • 酵素
  • 蛍光増白剤

 

解説

それぞれの成分は含有割合に差はあれど、種類は大きく変わらないようです。

成分だけみると、アリエールの方が汚れ落ちが落ちそうな感じがします。
その理由について解説していきます。

まずは界面活性剤についてですが、含有割合はニュービーズの方が高いものの、内容が異なるため次に解説します。

両方に入っている「工程剤」は、粉洗剤にはよく含まれている成分で、簡単に言うと発泡剤です。これはシャンプーなどにも含まれているような成分のため、刺激はそれほど強くありません。
油を落とす働きがあるので、工程剤が含まれているシャンプーを使うときしみの原因となることもあります。

2つの製品の大きな差分は、蛍光増白剤と漂白活性剤ですね。

蛍光増白剤については、過去に詳しく解説した記事がありますので、よければ▼

 

漂白活性化剤については、漂白を主目的とした洗浄剤に広く使われている成分です。

その名の通り、漂白の働きを活性化(補助)してあげる成分なので、入っているぶんアリエールの方がニュービーズよりも汚れ落ちが良いと予測できます。

 

界面活性剤の種類

少しマニアックですが、それぞれに配合されている界面活性剤の種類について解説します。

ビーズ

アリエール

両方に入っている直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩は、アニオンという区分に分類される界面活性剤で、洗浄力が強く、肌への刺激も強いことで知られています。

ここ数年は、この直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が与える環境への影響から、なるべく生活排水からこれを減らそうと環境省が働きかけているようです。

ニュービーズのみに入っているポリオキシエチレンアルキルエーテルは、ノニオンという区分に分類される界面活性剤で、洗浄力は多少マイルドになるものの、肌への刺激も優しめという特徴があります。

総括すると、ニュービーズはどちらかと言えば肌への刺激が優しめで、アリエールは洗浄力が強め、ということになります。

 

実験

概要

この実験方法は、まず白い布切れに汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとして、ラー油を今回は2滴たらします。

ラー油は、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替として用います。
油汚れは皮脂汚れよりも強い汚れですが、成分としては基本的に同じであり、色も付いていて分かりやすいためです。

使用する洗剤の量は、それぞれ以下の通りとします。

ニュービーズ:アリエール = 1g:1.7g

洗剤の使用量の算出根拠は、商品パッケージに記載された量を比率で出しています。
ニュービーズは水30Lに対して21g、アリエールは水30Lに対して36.5gのため、だいたい1:1.7になります。

そして洗剤と汚れを付けた布を、同量の水をはったコップにそれぞれ投下し、軽くかき混ぜます。

 

洗浄の様子

洗浄中

コップの水に粉末洗剤をそれぞれ溶かし、かき混ぜた時の状態です。

アリエールの方がニュービーズに比べて、より白く濁っており、より泡立っていることがわかります。

より白く濁っている理由としては、漂白剤が水に多く溶けでいていると考えられます。
なので、アリエールの方が汚れを落とす力が高いことが予測できます。

 

結果

洗剤を入れてかき混ぜた後、40分ほど放置した結果です!

実験結果

実験結果としては、上の画像の通りとなりました。
(実験前が上側、実験後が下側です)

「アリエール」の方が汚れ落ちがいいという結果になりましたね。

界面活性剤の種類や、他成分の特性など、ここまでで予想していた要因がこの結果に寄与したと考えられます。

 

ニオイ落ち

汚れ落ちも大事ですが、洗濯ではニオイ落ちも気になるところですよね。

実験後の布からラー油臭がどれだけ残っているか、参考までに紹介します。

一般的に汚れが落ちるに伴って、ニオイ落ちもいいです。
今回の実験結果も、その通りとなりました。

ニオイはどちらとも落ちていたのですが、やはりアリエールの方がほぼラー油臭がしないのに対し、ニュービーズの方はほんの少しだけラー油臭が残っていました。
  

どっちがおすすめか

結論から言うと、どちらも甲乙つけがたいです...。

洗剤選びは「何を重視するか」によるんですよね。

なので、洗浄力・ニオイ落ち重視であれば、アリエールがおすすめです。
ただ、蛍光増白剤が入っていたり、洗浄成分が強めなので、肌の弱い人や赤ちゃん用の衣類に使うことは、あまりおすすめできません。

そして、肌への刺激を重視し、そこそこの洗浄力があればいいという人はニュービーズがおすすめです。
蛍光増白剤が不使用なので、衣類に残留するような成分は無く、すすぎをしっかり行えば比較的安全に使用できる洗剤だと思います。

 

改めて粉洗剤を見直してみて!

イマドキ粉洗剤とか...なんて思った人もいるのではないでしょうか。

実は粉洗剤は全般的に液体洗剤よりも洗浄力が高いんです!
液体洗剤には無い、漂白力を発揮して汚れをしっかり落としてくれるんです!

とはいえ、冬場は水温が低いので溶け残りなどが心配になってきます。

こういった、粉洗剤にまつわることをまとめた記事がありますので、よければ▼