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【アリエール vs さらさ】アリエールバイオサイエンスとさらさを徹底比較!【洗濯用液体洗剤】

アリエール さらさ 比較
当ブログでは人気シリーズとなってきた、洗濯洗剤の解説と比較実験の記事です!

今回は「アリエール バイオサイエンス 微香タイプ」と「さらさ」の解説・比較です。

アリエールはアルカリ性、さらさは中性、という特性の異なる洗剤の比較となりますが、この2つの洗剤には共通している点があります。

それは、漂白剤と蛍光剤を使用していないことなんです!特に蛍光剤は、洗濯後に衣類に残留する成分のため、肌トラブルに繋がることがあります。

洗剤の中でも比較的、肌に優しい2つの商品について解説していきます。

 

成分などについて

アリエール バイオサイエンス 微香タイプ

  • 界面活性剤27%
  • 安定化剤
  • アルカリ剤
  • 分散剤
  • 水軟化剤
  • 酵素

 

さらさ

  • 界面活性剤23%
  • 安定化剤
  • pH調整剤
  • 水軟化剤(クエン酸
  • ケア成分
  • 酵素

 

それぞれの成分について、洗浄力に関係ありそうなもので差分があるのは、界面活性剤、分散剤の2つですね。

さらさのpH調整剤は公式サイトに詳細情報がありますが、水酸化ナトリウム(=アルカリ剤)なので、アリエールのアルカリ剤と同義と捉えられます。このため、これらは成分は違えど、実質差分なしということで話を進めます。

液性

パッケージの記載では、アリエールは弱アルカリ性、さらさは中性とあります。

念のため、pH試験紙で測ってみました。

ph

それぞれ試験紙の先端に注目すると、両方とも7で中性を指しています。(さらさの方が少し見辛いかもで、すみません。。)

このpH試験紙では整数単位でしか計測できないため、小数点での差はあるかもしれません。が、アリエールも8まではいかないため、ほぼ中性ということになります。

界面活性剤の違い

アリエール、さらさ それぞれの界面活性剤の種類を配合率が高い順で並べてみます。

アリエール さらさ
ポリオキシエチレンアルキルエーテル アルキルエーテル硫酸エステル塩
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 ポリオキシエチレンアルキルエーテル
脂肪酸 脂肪酸
- 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩

どちらの製品も、アニオンとノニオンの界面活性剤が含まれており、特に大きな差はないように思います。

少し掻い摘んで解説します。

どちらにも含まれてかつ配合率の高いポリオキシエチレンアルキルエーテルはノニオンに分類され、洗浄力はそこそこ高く、肌へも比較的優しい界面活性剤です。

さらさ にのみ含まれる、アルキルエーテル硫酸エステル塩はアニオンに分類され、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩ほどではないですが、洗浄力が高く、肌への影響が少々強めな成分です。

 

 

実験

概要

この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、油汚れは皮脂汚れよりも強い汚れですが、成分としては基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そして2つのコップにそれぞれ同量の水と洗剤を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。

 

結果

実験結果

上の画像の通りすごくわかりやすい結果となりました。洗浄実験前が画像の上側、実験後が画像の下側です。

アリエールの方が、さらさよりも汚れ落ちがいいことがわかります。

汚れはうっすらと残っているレベルなので、何回か洗濯すればほとんど目立たなくなると思います。

ちなみに完全に落とすにはシミ抜きのレベルになってくるので、酸素系漂白剤などで対処してあげると、それほど生地を傷めずに落とせます。

酸素系漂白剤については以下で解説しています。

 

ニオイ

洗濯後に臭いが落ちているか、というのも重要ですよね。

実験後の布にラー油の臭いが残っているか、残り具合で比較しました。主観にはなってしまうのでご容赦ください。

結論から言うと、アリエールの方が臭い落ちもよかったように思います。

洗剤によっては洗剤自体が強い匂いを発していて、それで臭い落ちを誤魔化すようなものもありますが、そういったもので洗濯してもラー油の匂いは誤魔化せないんですよ。

そしてアリエールで洗濯実験した方は、洗剤自体の匂いも勿論しましたが、ラー油の匂いもかすかに残っていました。やはり完全に取り除くのは難しいんでしょうね。

さらさ で実験した方は、洗剤自体の匂いが優しいのであまり洗剤の匂いは目立たず、ラー油の匂いについては結構のこっていました。

 

 

まとめ(考察)

油汚れ・匂い落ち共にアリエールの方がさらさよりも洗浄力が高い、ということがわかりました。

冒頭でも述べたように、やはりアルカリ性という特徴が洗浄力の違いに大きく作用したと考えられます。汚れが落ちれば、ニオイを発生する原因も落ちているのでニオイ落ちについても同じことが言えます。

他にも、界面活性剤の配合率がアリエールの方が高かったことと、界面活性剤の種類で、どの界面活性剤がより配合率が高いか、というのも寄与していたと思います。

「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩」という界面活性剤は洗浄力が強く、これはアリエールとさらさのどちらにも含まれていますが、より配合率が高いのはアリエールの方です。

こういった要因が重なり、アリエールの方が汚れ落ちに優れているという結果になりました。

しかし、洗浄力が強いということに伴って、衣類や肌へのダメージも大きくなるため、肌の弱い人などは中性タイプの使用をおすすめします

中性タイプの洗濯洗剤についてまとめた記事がありますので、よければ。