テフロン加工されていない鍋やフライパンは焦げ付きやすいんですよね。
我が家でもステンレス鍋がコゲ等で汚くなってきたので、試行錯誤しながらコゲを落としました。
今回は、汚れ落としの過程と、何を使えばコゲを落とせるかについて解説します。
この記事の内容
これくらいピカピカにする方法をご紹介します!
ステップ1:巷で噂の重曹とクエン酸
まず手始めに、掃除で何かと取り沙汰される、「重曹」と「クエン酸」を試してみました。
最初に汚れの状態をお見せします。
今回使う鍋は2つ(大小)で、小さい方が比較的汚れがヒドイです。
それぞれの鍋に、汚れが被るぐらいの量の水を入れ、小さい鍋には重曹、大きい鍋にはクエン酸をそれぞれ大さじ1杯ずつ入れます。
重曹とクエン酸はお湯に溶かした方が効き目がいい(pHの振れ幅が大きくなる)ので、鍋をそのまま火にかけていきます。
重曹
重曹大さじ1杯を溶かして、火にかけている時の様子です。
少し見辛いかもしれませんが、画像下側で多少泡立っています。
これは重曹が溶け出して、成分の一部が泡になっている状態です。
pHとしては50度くらいで重曹のポテンシャルを引き出すのに十分ですが、わかりやすく沸騰するまで待ち、沸騰したら火を止めます。
クエン酸
クエン酸大さじ1杯を溶かして火にかけている様子です。
こちらは重曹とは違って、特に泡立っている様子はありません。
画像で泡に見える部分は、沸騰しているためですね。
この時点で、クエン酸に浸ける前よりも、鍋底の色が明るくなったような印象を受けました。
後ほど比較結果を紹介していきます。
こちらも重曹の時と同様に、沸騰したら火を止めます。
煮沸時のpH
それぞれ煮沸時の水のpHを測ってみました。
重曹はpHが約9で、アルカリ度は低めです。
9だと弱アルカリ性に分類される程度の強さです。
クエン酸はpHが約1で、酸性度は高めです。
強酸性という表現があるかわかりませんが、しっかり酸性ですね。
中性がpH7なので、そこからどれぐら離れているかという意味では、重曹よりもクエン酸の方が強力と言えるでしょう。
結果
はっきり言うと、重曹は全く落ちませんでした。
クエン酸は完全にキレイに落としきれなかったものの、一定の効果はあったと言えます。
クエン酸のみ落ちた理由
「じゃあクエン酸でやれば鍋・フライパンはキレイになるのか!」と思った人は要注意です。
なぜなら、クエン酸で落ちたのは思にミネラル分、いわゆる水垢なんです。
逆に言えば水垢しか落ちてないということですね。
ミネラル分はアルカリの性質を持つ汚れのため、酸性のクエン酸で中和して落とすことができます。
反対に、重曹はアルカリ性のため、同質の汚れを落とすのは苦手分野なので、重曹は全く汚れが落ちなかったのです。
とはいえ、クエン酸でも完璧にキレイになっていないので、汚れ落としとしては完璧とは言えませんよね。
(手間はかからないので楽ちんですが)
クエン酸でコゲは落ちない
コゲという汚れはどちらかと言えば酸性の性質を持っている(炭化してると話は変わりますが)ので、さきほどの理論からするとクエン酸でも落とすことはできません。
実際に、重曹を試した鍋を一度スポンジで洗い、再び今度はクエン酸で煮沸させてみました。
その結果がこちらです。
水垢が落ちて鍋底が明るくなった感じはありますが、肝心のコゲが鍋の左側に残っているのがわかります。
つまり、重曹でもクエン酸でもコゲは落とせないということがわかりました。
ステップ2:擦る
すこし手間になりますが、汚れ落としは最終的には擦ればだいたい落ちます(笑)。
擦ると言っても、何か特殊な物を用意したり、特殊な技法で落とすのはハードルが高い、というかそもそも面倒なので簡単なもので落とせる方法をご紹介します。
メラミンスポンジ
結論から言うと「メラミンスポンジ」で擦ると比較的簡単に落とすことができます。
メラミンスポンジとは、有名な商品だと「げき落ちくん」とかですね。
炭化した、真っ黒なコゲで何年も経っているようなものは落としにくいかもしれませんが、茶色い段階のコゲであれば数分で落ちます。
実際にこの実験で使用した鍋も、メラミンスポンジで1分ほど擦っただけで、コゲがキレイさっぱり取れました!
(鍋を新品に変えてない証明として、鍋底の汚れを一部あえて残しています)
まとめ
コゲは擦って落とすのが手っ取り早い、ということがわかりました。
とはいえ、擦る場合には注意すべきことがあります。
今回しようした鍋はステンレス製で、内側がツルツルしていないタイプのものでしたが、ツルツルしている面を擦る場合は傷をつけてしまう可能性があるので、注意してください。
擦るという行為は少なからず、傷をつける恐れがあります。
メラミンスポンジ以外でもクレンザーなどを使用する場合には、まず目立たない場所で擦ってみて問題ないか確かめてから使うようにしてみてください。
また、ホーロー鍋などは今回紹介した手法が使えるかわかりません。特に擦る場合は鍋をダメにしてしまう可能性があるため、慎重に試されることをおすすめします。