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ヤシノミ洗たく洗剤とナノックスを徹底比較!【洗濯用液体洗剤】

ヤシノミとナノックス

洗濯洗剤の解説と比較実験の記事です!

今回は「ヤシノミ洗たく洗剤」(ヤシノミ)と「SUPER NANOX」(ナノックス)の解説・比較です。

この2つの洗剤は、意外と共通点がたくさんあって、中性・高濃縮・すすぎ1回OK、といった特徴があります。

どちらの洗剤が、より洗浄力が強いのか、肌への刺激が弱いのかを中心に解説していきます。

 

まず成分などを比較

ヤシノミ洗たく洗剤

  • 界面活性剤 32%
  • 安定化剤

 

ナノックス

  • 界面活性剤 57%
  • 安定化剤
  • pH調整剤
  • 再汚染防止剤
  • 酵素

 

ヤシノミはナノックスと比較して成分がとてもシンプルですね。
安定化剤は、界面活性剤と水の分離を防ぐためなどに使用されているもので、洗浄力に直接影響はしない成分です。

つまり、ヤシノミは洗浄成分として界面活性剤のみ、ということになります。

対するナノックスは、界面活性剤に加え、再汚染防止剤や酵素といった成分が洗浄力に影響する成分として添加されています

界面活性剤の濃度についても、ナノックスの方がヤシノミよりもパーセンテージが高いため、濃いことがわかります。

これらの情報を見る限りでは、洗剤の使用量が同じ場合、ナノックスの方が洗浄力が高いことが予測できます

 

洗浄力と界面活性剤

ここで少しマニアックですが、それぞれの商品における界面活性剤の種類について解説します。
商品ラベルに記載されている界面活性剤は、それぞれ以下の通りです。

 

ヤシノミ

 

ナノックス

 

よく使われる界面活性剤として、大きく2つの区分に分類でき、ノニオンとアニオンがあります。

ノニオンは、肌への刺激が弱く、洗浄力はそこそこ、という界面活性剤です。
アニオンは、洗浄力こそ強いものの、肌への刺激や、環境への影響が一部懸念されているような界面活性剤です。

そしてヤシノミとナノックスのどちらにも、ノニオンとアニオンが両方とも含まれています。

ただし主としている界面活性剤は異なっており、ヤシノミはノニオンを主として構成され、ナノックスはアニオンを主として構成されています。

このことから、比較的肌などに優しいのはヤシノミで、洗浄力が強いのはナノックスである、ということが言えそうです。

 

液性

ヤシノミとナノックスそれぞれ、原液の液性(pH)を測ってみました。

原液pg

上の画像の通り、ヤシノミがpH9ほどで弱アルカリ性、ナノックスはpH7ほどで中性でした。

商品ラベルにも、ヤシノミが弱アルカリ性、ナノックスが中性と記載があるので、その通りであることがわかります。

一般的に、液性がアルカリ性に傾くほど皮脂汚れなどの汚れ落ちがいいと言われています。

なので液性という観点からは、ヤシノミの方が汚れ落ちが良さそうと予想できますね。

 

実験で洗浄力比較

実験

概要

この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、油汚れは皮脂汚れよりも強い汚れですが、成分としては基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そして2つのコップにそれぞれ同量の水を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。

 

使う洗剤の量

公平な実験のため、どのように洗剤の使用量を決めているか解説しておきます。

それぞれのパッケージに記載されている使用推奨量から比率を計算し、実験に使用する洗剤の量を決定しています。

記載の推奨量はこの通りです。

  • ヤシノミ:水45Lに15mL
  • ナノックス:水30Lに10mL

つまり比率で言えば、同じということになります。

なので今回実験に使用する量は、どちらもスプーン1杯としました。

 

結果

実験結果

洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。正直、ほとんど洗浄力は変わらない結果となりました。。

上の画像では分かりにくいですが、肉眼ではほんの少しだけナノックスの方が汚れが薄くなっていたかなという感じでした。

しかし洗浄力の差こそつかなかったものの、どちらも洗浄前後では汚れ落ちに一定の効果を発揮していることは言えます。

 

ニオイ

洗濯ではニオイ落ちも重要な観点ですよね。
洗浄後の布のニオイを、主観となりますが、ご紹介します。

まずヤシノミについては、ラー油のニオイがほとんど残っていました。
はっきり言ってニオイ落ちは悪いです。

次にナノックスについて、ラー油のニオイもしましたが、ナノックスの洗剤自体のニオイが強く残って、ニオイが入り混じっていました。
ニオイ落ちという意味ではナノックスも悪いですね。洗剤自体のニオイで誤魔化しているのでも良いという人にはいいかもしれません。

 

まとめ(考察とおすすめ)

今回実験比較した2つの商品はどちらもパッとしない結果となってしまったので、正直どちらの商品もおすすめできませんね。

成分的にはヤシノミの方が肌への影響が少なそうと言えることから、強いて勧めるならヤシノミがいいと思います。
ただし、基本的にナノックスよりも値段は高いです。

 

おすすめ

このブログではいくつもの商品を比較・実験しています。
その中でも個人的におすすめなのは、「さらさ」です。洗浄力と肌への優しさのバランスがほどよい、というのがおすすめ理由ですね。(P&Gの回し者ではないので安心してください笑)

「さらさ」については、詳細な分析をした記事がありますので、よければ▼

 

また、ナノックスから乗り換えを検討している人には、とりあえず有名所で「アタックゼロ」を試してみることをおすすめします。

ナノックスとアタックゼロは両方とも高濃縮洗剤で、どちらも有名な商品ですが、それぞれ特徴が全然違うんです。
この2つは比較した記事がありますので、よければ▼