今回は液体洗濯洗剤、トップのナノックス(SUPER NANOX)とアタックのゼロ(Attack ZERO)の洗浄力比較(2022年版)です!
過去に同様の比較実験をした記事がありますが、洗剤は年々マイナーアップデートされるため、2022年に市販されているそれぞれの商品を比較してみました!
実際に布に汚れを付着させ、それぞれ同じ環境下で洗浄実験を行った結果をご紹介します。
成分などについて
ナノックス
- 界面活性剤 57%
- 安定化剤
- pH調整剤
- 再汚染防止剤
- 酵素
アタックゼロ
- 界面活性剤 51%
- 安定化剤
- 酵素
結論から言うと、アタックゼロがここ数年でダウングレードしました。
特に界面活性剤の濃度は、かつては同じ濃度だったのに対し、最新版だと以下の関係になっています。
アタックゼロ < ナノックス
濃度が同じだった頃の実験結果は別の記事で紹介してますので、よければ以下のリンクから読んでみてください。
界面活性剤の濃度は洗浄力に直結していて、濃度が高いほど汚れが良く落ちます。
2022年時点で売られている最新の「ナノックス」、「アタックゼロ」については、ナノックスの方が濃度が高いので、こちらに分があると言えるでしょう。
界面活性剤の種類については、どちらの商品もアニオンとノニオンの界面活性剤を使用しており、ここで大きな差は無いように思われます。
ではここからは、実際に洗浄力比較実験を行った結果をご紹介していきます。
液性
これはどちらも商品パッケージに書いてある通り、中性です。
仮にアルカリ性だと洗浄に有利な場合がありますが、今回はどちらも中性なので、液性による洗浄力の差は無いでしょう。
実験で洗浄力比較
概要
この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。
なぜラー油かと言うと、成分としては皮脂汚れと基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。
そして2つのコップにそれぞれ同量の水を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。
使う洗剤の量については、それぞれの商品パッケージに記載されている、使用推奨量を採用します。
- ナノックス:水30Lに10mL
- アタックゼロ:水30Lに10mL
今回使用する水の量は200mlなので、洗剤の量は両方とも0.2mlとなります。
結果
洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。
非常にわかりづらいと思われたでしょう。その通りです。
肉眼でも差が無いほど、汚れ落ちに差は認められませんでした。
確かに、どちらも洗浄前の状態と比較すると僅かに汚れは落ちているものの、どちらもあまり落ちておらず、その差も無いという結果になりました。
前述した過去の実験ではしっかり差のある結果となっていたために、アタックゼロのダウングレードには非常に残念です。
ニオイ落ちについて
実験を通して、どちらの方がよりニオイ落ちが良かったのかを、主観ですが紹介しておきます。
結論から言えば、どちらも同じようなニオイ落ち度で、ラー油のニオイはまだまだ残っているという感じでした。
汚れ落ち度合いによってニオイ落ちも比例してくるので、汚れが残っている時点でニオイも言わずもがな、という感じではありますけどね(笑)。
まとめ(考察)
2022年で販売されている「ナノックス」と「アタックゼロ」の洗浄力には差が無いと言う結果になりました。
過去に売られていた商品の比較では、もっと汚れ落ちに差がある結果となっていたので、やはり界面活性剤の濃度は重要だということが分かります。
特に、2022年になってからは世界情勢を含む、原材料費の高騰をうけ、メーカー側も界面活性剤の使用量を減らさざるを得ない状況になっている、と考えられます。