2020年5月に「抗菌+(プラス)」が導入され、改良されたアタックゼロが発売されました。新しくなってどう変わったのか、洗浄力が落ちたのではないかなど、気になりますよね。
普段使いしていた、古い方のアタックゼロがまだ残っていたので、比較実験してみました。
※注意:特に花王の差し金とかではないです(笑)。フラットな視点で記事を書いてます。
成分比較
どちらの製品でも、安定化剤と酵素は入っていて差が無いので、差のある部分となる界面活性剤を比較します。
【旧】アタックゼロ
界面活性剤 56%
【新】アタックゼロ抗菌+(プラス)
界面活性剤 51%
新しい方が界面活性剤の含有率が5%低くなっていました。
界面活性剤の内容も変わっているので、濃度が5%低くなったからといって汚れ落ちが悪くなるかというと、一概には言えません。
なので実際に実験してみて判断したいと思います。
成分表記上の記載の順番が変わって、高級アルコール系(非イオン)が最初に来ているので、界面活性剤の中での含有量が一番高いのがこの成分になったことがわかります。
そして少し調べてみたのですが、この高級アルコール系(非イオン)に分類される界面活性剤の代表的なものの1つとして、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがありました。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、「ワイドハイターEX」などの洗剤の主成分で使われており、油汚れの落ちは比較的いいほうで、洗剤残りもしにくい成分となっています。
以上のことを踏まえると、新アタックゼロはより皮脂汚れを落とすことにフォーカスして、結果的により殺菌される、といった改良のシナリオを描いているように私は捉えました。
液体と液性
新旧それぞれの液体を確認してみましょう。
古い方は緑色で、新しい方は青色になっています。恐らく着色料の影響だと考えられます。
洗剤自体の匂いは、古い方はフレッシュグリーンっぽい香りが全面的にしており、新しい方はどちらかと言うと石鹸のような、よりフレッシュグリーンの匂いが抑えられた感じになってます。
いずれにしても強い香りを持っている印象は受けられなかったので、香りで誤魔化すということは無いように見受けられます。
もしかするとこの匂いの関係で液体の色も変えたのかもしれませんね(想像)。
そして液性はと言うと、どちらも中性の表記となっており、特に変更はないようです。
念のためphを測って見ました。
どちらにも変化はありませんが、そもそもが8だったんですね。7が完全な中性となるので、若干のアルカリ性(弱アルカリ性)とも言えます。
洗浄力の比較実験
いつもの道具を用意しました。
- 洗剤
- グラス
- 「汚れに見立てたラー油」がついてる布
内容
この実験では、「汚れに見立てたラー油」がついている布のラー油がどれだけ取れたかで洗浄力の比較実験を行います。
布にはそれぞれラー油を1滴ずつ垂らしています。そして2つのコップにそれぞれ同量の水と洗剤を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、という実験です。
過去に別の洗剤で同じ実験をしているので、よかったら併せて読んでみてください!
結果
かき混ぜてすぐに取り出した場合と、その後浸けたまま30分放置した場合の結果です!
上がすぐに取り出した場合ですが、実験前と比較した汚れの落ち具合は、新旧それぞれ大差がないですね。どちらもやや落ちている、といった状態です。
そして下がその後30分浸けたまま放置した結果ですが、上と比べると、どちらもより汚れが落ちていることがわかります。
ただ、新旧ではやはり差がないように見えます。この後もう20分ほど浸けたまま放置してみましたが、差は出ませんでした。
ということで、結論が出ました。汚れ落ちに関しては新旧どちらを使っても同じです!
汚れ落ちが悪くなってないか疑っていた方はご安心ください(笑)。
(おまけ)洗濯後の匂い
新アタックゼロは抗菌を謳っているので、洗濯後は匂いがしなくなっているのではないかと思い、実験後の布のラー油臭を嗅ぎ比べてみました。
結論から言うと、正直そんなに新旧で差はないのかなーという感じでした。。
まあ気持ち新しい方がほんのりラー油臭が弱くなっているかなとも感じましたが、もう気のせいの域を脱しないです(笑)。
匂いという意味では、簡単かつ確実に落とす方法をご紹介しているので、よければ!