以前、ナノックスとアタックゼロの比較をしましたが、今回は洗濯洗剤と衣料用消臭剤の洗浄力比較をしてみました。すると意外な結果に自分でも驚いたのでご紹介していきます。
以前の記事はこちら↓
比較しようと思ったワケ
クリアヒーローの裏面に記載されている成分を見てみると、界面活性剤が1番含有量が多いんです。成分については後ほど詳しく解説していきますが、見たことのある界面活性剤だったので、「これはクリアヒーローだけでもある程度洗浄力があるのでは？」と思ったんです！
まあ洗濯洗剤系は、成分の最初の項目は界面活性剤がきている事が多いので、クリアヒーローに限った話ではないんですけどね(笑)。
成分について
洗濯用合成洗剤と衣料用消臭剤との比較になるので、成分としては全然違うのですが、どちらにも界面活性剤が入っており、これが汚れを落としていく成分なので、ここをピックアップして紹介します。
アタックゼロの界面活性剤
クリアヒーロー
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル
アタックゼロの界面活性剤の含有量は56%で、クリアヒーローは含有量までは記載されていないので正確なことは分かりませんが、洗濯用洗剤という訳ではないのでアタックゼロよりは少ないのかなーと思ってます。
その他、界面活性剤以外の成分は安定剤などの汚れ落ちとは直接関係のないものや、クリアヒーローには「抗菌剤」が入っており、消臭剤特有の成分が入っていることがわかります。
また、どちらも液性は中性なので、汚れ落ちに関してどちらが優位になることはありません。
実験
いつもの道具を用意しました。
- 洗剤
- グラス
- 洗剤入れるスプーン
- 「汚れに見立てたラー油」がついてる布
内容
この実験では、「汚れに見立てたラー油」がついている布のラー油がどれだけ取れたかで洗浄力の比較実験を行います。上の画像からはわかりにくいかもしれませんが、布にはそれぞれラー油を1滴ずつ垂らしています。そして２つのコップにそれぞれ同量の水と洗剤を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、という実験です。
何故ラー油なのかと言うと、食べ物汚れや皮脂汚れの代わりです！
皮脂汚れも要は油汚れなので、ラー油なら色もついていてわかりやすいのも理由の１つです。
クリアヒーローは用法として、洗濯洗剤と一緒に投入することを推奨されてますが、今回は比較結果をわかりやすくするために、クリアヒーロー単体でスプーン一杯の量でいきます。もちろん、アタックゼロも同じくスプーン一杯の量でいきます。
それぞれのコップに同量入れたところで、それぞれ左右に10回ずつかき混ぜます。
画像からわかる通り、やはりクリアヒーローは消臭を主としていることから、アタックゼロよりも液体が濁っていないですね。あまり濁っていないと、ナノックスとアタックゼロを比較した時のように、汚れ落ちもそれほど効果ないのではないかと予想しました。
そしてこの後、30分くらい放置しました。
結果
一目瞭然の驚きの結果となりましたが、クリアヒーローの方が油汚れの落ちがいいという結果になりました！
クリアヒーローの界面活性剤である、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが油汚れに絶大な効果を発揮したと考えられます。この界面活性剤は陰イオン系で、アタックゼロのヒドロキシアルカンスルホン酸塩も陰イオンのため、界面活性剤のイオン系の区分による違いとは言いにくいのかなと思います。
ちなみにポリオキシエチレンアルキルエーテルは、ワイドハイターEXなどの洗浄剤にも使われている界面活性剤です。
洗濯洗剤でも多くの商品に使われています。
この結果は本当？
衣料用消臭剤が洗濯用合成洗剤よりも汚れ落ちがいいという結果になってしまいましたが、洗剤じゃない物の方が汚れが落ちることに納得がいかなく、結果に対して自分でも懐疑的になってしまってました。布の状態や、ラー油の付け方など、同じ手順でやっても何故か条件に差が出てしまったのではないか、という可能性を考えました。
ということでもう一度実験してみました。
上の画像の下側が最初の実験結果です。そして2回目の実験結果が上のほうです。
結果は同じでした...！
正直、逆の結果になると予想していたので、驚きです。匂いについても、クリアヒーローは衣料用消臭剤であることから、ラー油の匂いがほとんど消えていました。アタックゼロの方は匂いは少し和らいだくらいで、近づけばラー油の匂いがします。
クリアヒーロー自体の匂いに関しては好き嫌いが別れるので、普段使用するかは人にもよる部分とは思いますが、ニガテでなければクリアヒーロー単体での使用もおすすめです！
