トップとアタックの液体洗濯洗剤、「スーパーナノックス(SUPER NANOX)ニオイ専用」と「アタックゼロ(Attack ZERO)抗菌プラス」の洗浄力比較です!
実際に布に汚れを付着させ、それぞれ同じ環境下で洗浄実験を行った結果をご紹介します。
以前、青色のスーパーナノックスと旧タイプのアタックゼロ(抗菌になる前のやつ)とを比較した記事があるのですが、この時から洗剤の成分も一部変わっているので、面白い比較結果となりました。
もし以前の記事も気になる方は、是非読んでみてください▼
成分の比較
全体的にはあまり大きな差は無いように見えるのですが、細かい所で少し差があります。まず、ナノックスにはアタックゼロには無い、「pH調整剤」というのが入っていますが、これは汚れ落ちには関係なく、中性に保つための成分です。
そして微妙な差に見えて大きな差が、界面活性剤の含有量です。以前は同じ比率だけ入っていたのですが、今はナノックスが52%で、アタックゼロが51%となっています。
単純に考えると、界面活性剤の含有量が多いほど、汚れ落ちがいいと推測できます。
また、多くの人があまり気にしないマニアックな点では、界面活性剤の成分は全然違うことがわかります。
ナノックスの界面活性剤
アタックゼロの界面活性剤
どちらもノニオンとアニオンの界面活性剤を主として配合されているようで、界面活性剤の種類としては、特に差が見受けられません。 なので、界面活性剤の種類の差による洗浄力の差は出てくるかもしれませんね。
液体の比較
まず液体の色について、トップ(ナノックス)はほぼ透明で、青色のパッケージのナノックスは液色も青だったので、ここは商品ごとに色を変えているみたいです。
アタックゼロは青緑と表現するのが一番近い色と思います。ちなみにこれは着色料によるものです。
液性は商品説明によると、どちらも「中性」となっています。実際にpH試験紙で計測してみた結果、上の画像からわかるように、ナノックスは6〜7くらいなので「中性」、アタックゼロは8くらいなので「弱アルカリ性」であることがわかります。
皮脂汚れのような油汚れは酸性の汚れのため、その反対のアルカリ性の洗剤を使うと効果的なんです。
これらのことから、衣類に付きがちな汚れに対して効果的に落とせそうなのは、アタックゼロの方が優位であると予想されます。
実験
概要
この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴付着させます。そして2つのコップにそれぞれ同量の水と洗剤を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。
いざ実験
いつもの実験道具です。
見辛いかもですが、画像の下の方に、白い布切れを用意してます。因みに布の素材は、ポリエステル50%・コットン50%です。
それぞれのコップに布と洗剤を入れ、左右に10回ずつかき混ぜた結果、このように液体の濁りに差が出てきました。
白く濁っているのは「乳化」と呼ばれ、界面活性剤の働きにより、水と油が分子レベルで混ざって起こる現象です。
まあ簡単に言うと、界面活性剤が効いている証拠です。
ナノックスの方はあまり濁ってないので、効いているのか不安になりますね。
汚れ落ち結果
このような結果となりました!
上が Before で、下が After です。やはりアタックゼロの方が、ラー油の汚れが落ちていることがわかります。
なので、日常的に付く皮脂汚れ(油汚れ等も)に効果的にアプローチする洗濯洗剤は、アタックゼロの方が優れていると言えます。
臭い落ちについて
ナノックスはニオイ専用を謳っているので、けっこう臭い落ちも期待できるのではと思い、実験後の布をそれぞれ嗅いで比較しました。
(※あくまで個人の感覚になってしまうことをご容赦ください)
まずナノックスですが、わりと洗剤特有のニオイが付着した印象を受けました。といっても、そんなにキツイニオイではなく、柔軟剤を使った後のレベルで香ってくる感じです。
その洗剤のニオイの奥から、ラー油の臭いがまだするなーという感じでした。完全には取れませんでしたね(笑)。
次にアタックゼロは、洗濯したと認識できる程度の、洗剤のニオイが少し布に付着した感じです。
問題のラー油の臭いは、ふつうに残っているレベルで、もちろん洗濯前よりは落ちてますが、ナノックスよりも臭い落ちは悪い印象を受けました。
なので臭い落ちに関しては、アタックゼロよりもナノックス(ニオイ専用)の方が優れていると言えそうですね。
今回使用した洗剤