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Tosh Land

洗濯と掃除を効率的に!ズボラでも楽チンに!

手荒れを削減する!食器用洗剤の選び方を解説!

食器洗い 手荒れ

日々の食器洗い、なんとなく選んだ洗剤を使い続けて手荒れに悩まされていませんか?

特に冬場など乾燥する時期は辛いですよね。

じつはそれ、洗い方と洗剤選びを変えるだけで手荒れも改善していくかもしれませんよ
しっかり自分にあった洗剤を選ぶために、その基準や、目的にあったおすすめを解説していきます!

 

正しい洗い方を知ってますか?

桶に溜めておく?いいえ、違います。

意外と知られていないのですが、食器用洗剤を出しているどのメーカーも、手袋をつけて洗剤を使用することを推奨しています
商品の裏面に書いてあるのですが、まあ読まないですよね。。

テレビCMなどでは素手で使っている映像を流しているので、その影響から素手で使うのが普通と認知されているようです。

「手袋をしましょう」が1番いいのですが、素手でやりたい人も多いと思います。

安心してください、素手でも手荒れの起きにくい洗剤をこれより解説していきます

 

素手にもやさしい洗剤

まずはじめに、手肌に優しいということは、そのぶん洗浄力も抑えられているため、ガンコな汚れには向かないことを念頭におきましょう。

しかし、時間のたっていない普通の汚れであれば落とすのに十分なスペックの商品はたくさんあるので、選び方からご紹介します。

 

選び方

手肌に優しいことを重視する場合、まずは液性が重要です。
絶対に、アルカリ性または弱アルカリ性の洗剤を選ばないでください

アルカリの性質をもった洗剤は洗浄力が強いのですが、そのぶんだけ手肌にも刺激が強く、手の保湿バリアを簡単に破壊し、手荒れの原因になります。

つまり、中性か弱酸性の洗剤を選べば良いということになります。

他にも気を付ける点は成分によって細かい事はありますが、語り出すと果てしないので、おすすめの商品を紹介していきます。

 

エコベール(ecover)

 

ベルギーで誕生した、エコベールという洗剤です。

弱酸性の洗剤で、手肌や環境に優しいのが特徴です。
界面活性剤の濃度が少し高めなので、泡の持続力が強いことも特徴的です。

サイズや香りなど、複数のラインナップがあります。

 

Frosch スタンダードタイプ

 

ドイツ生まれのブランドから出ている、フロッシュという洗剤です。

これも弱酸性の洗剤で、手肌や環境に優しいのが特徴です。
界面活性剤の濃度は普通レベルで、より手肌にも優しく、ほ乳びん洗浄にも使われるほどです。

この洗剤を薄めて、ハンドソープとして使っても問題ないほどの成分構成です。(実際にやる場合は自己責任となりますが)

同商品のラインナップで、洗浄力を強化したシリーズもあり、手肌は気になるけど普通のやつだと汚れ落ちに満足いかない方などは試してみるのがおすすめです。

 

ヤシノミ

 

こちらは日本生まれの商品で、ヤシノミ洗剤です。

中性の洗剤で、手肌への優しさは上の2つの製品には劣りますが、それでも手肌への優しさと洗浄力を両立させています。

「人と地球にやさしい」を大々的に謳っている商品で、ご存知の方も多いかもしれませんね。

ちなみに同シリーズの洗濯洗剤(ランドリー)を過去にレビューしていますが、それは肌への優しさを重視しすぎて洗浄力がほとんど無いという残念な結果でした。

 

まとめ

食器洗いで手荒れの原因となる、洗剤の選び方について解説しました。

1番いいのは「手袋をして洗い物をする」でしたが、素手でやる人向けに、手肌に優しい洗剤を3つ紹介しました。

その中でも特におすすめなのは、弱酸性の2つ(エコベール、フロッシュ)ですね。
理由は弱酸性であることです。

今まで他の洗剤を使用されていた場合は、洗剤を変えてみることで手荒れ問題も改善するかもしれません!

 

番外編

反対に洗浄力を重要視する人には、手袋をすることを前提に、JOY(ジョイ)をおすすめしておきます。
これはアルカリ性の洗剤で、ガンコな油汚れも落とせる強みがあります。
ぬるま湯で洗うと、その性質から更に洗浄力がアップするといった使い方もあります。

素手で使用し続けると、確実に手荒れしてきますので、気をつけてください。

 

【アリエール徹底比較】除菌プラス vs BIOサイエンス

アリエール除菌プラス バイオサイエンス 比較

洗濯洗剤の解説と比較実験の記事です!

今回は「アリエール除菌プラス」と「アリエールバイオサイエンス 」の解説・比較です。

この2つの洗剤はどちらも「アリエール」ですが、液性が正反対という特徴があります。

どちらの洗剤がより洗浄力が強いのか、安全性が高いのか、より肌への刺激を抑えるにはどうしたらよいか、などを中心に解説します。

 

成分など

ここから、それぞれの商品の呼称を「除菌プラス」と「バイオ」にします。(長いので。。)

除菌プラス

  • 界面活性剤 32%
  • pH調整剤(クエン酸
  • 安定化剤
  • 分散剤
  • アルカリ剤
  • 蛍光増白剤

 

バイオ

  • 界面活性剤 27%
  • 安定化剤
  • アルカリ剤
  • 分散剤
  • 水軟化剤
  • 蛍光増白剤
  • 酵素

 

2つの商品の大きな違いとしては、"界面活性剤の濃度" と "酵素の有無" です。

 

界面活性剤の濃度について

まず界面活性剤の濃度は、「除菌プラス」が32%で「バイオ」の27%よりも高い濃度となっています。
界面活性剤は一定の濃度を超えない範囲では、濃ければ濃いほど洗浄力も上るため、「除菌プラス」はより洗浄力を高めた洗剤といえます。

酵素の有無について

酵素には複数の種類があり、タンパク質を分解するもの、油分を分解するものなどがあります。
通常、これら複数の酵素が混ぜ合わせて洗剤に配合されるのですが、「バイオ」には酵素が配合されており、「除菌プラス」には配合されていません。

タンパク質や油分を分解するための成分が酵素なので、これが配合されてない洗剤は、そのぶん洗浄力が落ちてしまいます。

このため、「バイオ」の方が洗浄力に優れると言えるでしょうが、前述の通り界面活性剤の濃度が異なるので、どちらにも武があるといった具合ですね。
(読み進めていただくと、実際に洗浄実験をした結果があります!)

 

液性

実際にpH試験紙で洗剤のpHを測ったのでご紹介します。

ph

「除菌プラス」は酸性で、pHは2の、そこそこ強い酸性でした。

「バイオ」はpHが8の弱アルカリ性で、アルカリ度合いは低めでした。

皮脂汚れなどの油汚れは、アルカリ性に傾いた洗剤を使用するとよく落ちるので、洗浄力は「バイオ」の方が優れていると言えるでしょう。

しかし、肌への影響は弱酸性が一番優しいと言われており、「除菌プラス」を水に溶かすと酸性度が低くなり弱酸性となるため、「除菌プラス」の方が肌への影響は少ないと言えるでしょう。

 

実験で洗浄力比較

概要

この実験方法は、布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、成分としては皮脂汚れと基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そして2つのコップにそれぞれ同量の水を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。

今回の実験で使用する洗剤の量は、それぞれ 0.2ml で、1:1の割合とします。
ここから使用する水の量を、洗剤の使用推奨量から算出していきます。

パッケージにはそれぞれ、

  • 除菌プラス:水45Lに45ml
  • バイオ:水45Lに45ml

とありますので、使用する水の量は200ml となります。

 

結果

実験結果

洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。
少し結果が分かりづらいかもしれませんが、「バイオ」の方がラー油を落とせており、わずかな差ですが、汚れ落ちは「バイオ」の方が優れているという結果になりました!

 

 

ニオイ落ち

主観ですが、実験後の布を嗅いでみて、どちらの方がニオイ落ちに優れていたかをご紹介します。

結論から言うと、"どっちも同じ" という感じでした。

汚れ落ちは「バイオ」の方が優れていましたが、ニオイ落ちはそれに比例せず、どちらも同じくらいラー油臭が残っている結果となりました。

ちなみに「除菌プラス」はその名の通り、強酸性の特性を活かして除菌を狙った商品です。
つまり、今回の実験のようなラー油では乏しい結果となりましたが、モラクセラ菌などのいわゆる体臭でやってみると結果は変わってくるかもしれませんね!

 

まとめ(考察とおすすめ)

発売時期的には後発の「除菌プラス」、酸性の洗剤で目新しさはありましたが、洗浄力では既存商品の「バイオ」に劣るということがわかりました。

確かに、酸性の液体だとある程度弱い菌であれば除菌できると言われています。
しかし衣類に付く菌とはなんでしょう?

衣類を着ているうちに付く菌は、恐らく風邪などのウイルスと、体臭に関わる菌の2つだと考えられます。
普通の洗濯の工程では、いくら除菌の洗剤を使ったとしても、これらの菌を完全に100%除菌することは残念ながら不可能です。

ウイルスは種類にもよりますが、普通の洗剤でも死滅できるぐらい弱いものも多いと言われているので、そこまで神経質に除菌にこだわって「除菌プラス」を選ばなくともいいのかもしれませんね。

 

おすすめの洗剤

今回の実験で洗浄力は「バイオ」に軍配が上がりましたが、それと同等レベルの洗浄力を持ちつつも肌への影響も比較的やさしめな洗剤があるんです。

それは、「アリエールバイオサイエンス 微香タイプ」です。
この洗剤の「バイオ」と異なる点は "蛍光増白剤" が入っていないので、肌への影響が少なくておすすめです。

「バイオ」など、基本的に洗浄力が強いと、その分だけ肌への影響も出てくることがあります。
使っていて肌トラブルかなと思ったら、すすぎの回数を増やすことを検討してみてください。

洗剤マニアがバスマジックリンエアジェットを使った本音

風呂洗剤airjet

2021年9月に新発売となった「バスマジックリンエアジェット」、次から次へと新製品が出てくる洗剤に、どれを使えばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

新しいのを試してビミョーだったら嫌だし、今のままでいいやーなんて思っている方、もったいないです!

そんな方のために、洗剤マニアが忖度無しにエアジェットのメリデメをご紹介します。
ぜひ商品選びの参考になれば嬉しいです。

 

エアジェットの特徴

特徴的なノズル

まずは何といってもノズルが特徴的です!

形状もさることながら、1回のスプレーで約1秒間ミストが出る「連射ミスト」でムラなくスプレー出来るんです!

従来型のスプレーではムラなくスプレーするためには、レバーを引きながら横方向にうまくスナップさせないと広い範囲にスプレー出来ず、どうしてもムラができてしまってました。

しかしエアジェットでは、ある意味、自動的にミストが出てくるので簡単にムラなくスプレーすることが可能になりました。
(個人的には革新的でした。。。)

 

こすらずOK(?)

最近の風呂用洗剤は「こすらず流すだけ」を謳っているのが標準になってきています。

これは液性を弱アルカリ性にすること(プラス他の成分の洗浄力強化)で、数十秒待って水で流してキレイになることを狙っています。

でも実際には、お風呂を出てから夜が明けて1度乾燥してしまった汚れは落ちにくくなっています。

汚れにまんべんなく洗剤を付着させることで、ある程度の汚れ落ちは期待できます。

が、この手の洗剤でも擦らずに完璧にキレイにすることは難しいでしょう。。

 

 

成分

液性はアルカリ性で、商品ラベルに記載されている成分は以下の通りです。

まあ特にこれといった特徴は無く、他のメーカー商品とも同じような成分構成ですね。

  • 界面活性剤 7% (アルキルベタイン)
  • 安定化剤
  • 金属封鎖剤
  • 泡調整剤

 

従来品との比較

ここからはバスマジックリンの従来品である、「バスマジックリン泡立ちスプレー」との比較結果をご紹介していきます。

 

成分(泡立ちスプレー)

泡立ちスプレーの液性は中性で、成分は以下の通りです。

  • 界面活性剤 6% (アルキルベタイン)
  • 泡調整剤
  • 金属封鎖剤

エアジェットとの大きな違いは、まず液性です。
泡立ちスプレーは中性だったのに対し、エアジェットはアルカリ性となっています。

そして次に界面活性剤の濃度の違いです。
泡立ちスプレーは6%、エアジェットは7%と、1%の差があります。

僅かな濃度の差ではありますが、これが泡立ちや洗浄力に関わってくるので、濃度は適度に濃い方が汚れもよく落ちます

 

泡の状態

それぞれの商品が、1プッシュで泡がどれだけ広がるのか、実際にやって比較してみました。

その比較結果がこれです!

実験結果

エアジェットの方が広範囲に泡が広がっているのがわかります。一目瞭然ですね!

泡の厚みで言うと、泡立ちスプレーの方が分厚い泡を出せているのですが、壁面などへのスプレーでは厚みがある分、重くなって早く落ちてしまいます。

汚れ落としは、洗浄剤をどれだけ長く汚れに密着させられるかが大事なので、泡が早く落ちてしまっては汚れ落ちもイマイチな結果になってしまいます。

そういう意味でも、泡(洗浄剤)を広く薄くスプレーできるエアジェットは、よく汚れを落としてくれそうです。

 

唯一(?)のデメリット

従来品の泡立ちスプレーと比較して、ここまでは圧勝のエアジェットでしたが、1つだけデメリットがあります。

それは液性が弱アルカリ性であることです。

泡立ちスプレーは中性だったので、たしかにそれよりは汚れを落とす力が強くなったと言えます。
しかし同時に、酸性の洗浄剤が得意とする汚れは落としづらくなったと言えます。

酸性の洗浄剤でよく落ちる汚れは水垢です。
泡立ちスプレーは中性なので、クエン酸と混ぜてスプレーすることでお風呂の水垢とその他の汚れを同時に掃除することが出来ていました。

エアジェットは弱アルカリ性なので、クエン酸を混ぜることはNGです。
性質が反対のものを混ぜると毒ガスが発生してしまうためです。(洗浄力が弱まるという理由もあります)

 

まとめ

総評として、エアジェットは "買い" でいいんじゃないでしょうか。

洗浄力こそ他社と比較して際立ったものは無いですが、スプレーの楽さは他にはない魅力です!

同メーカーの従来品と比較しても、全体的にアップデートされている感じでした。
(※最後に紹介したデメリットは、従来品をそういう使い方している方は少ないと思うのでデメリットと感じないかもしれませんね)

あ、スプレーボトルは頭でっかちなデザインなので、ここは賛否わかれそうですね。。。

洗濯洗剤で水垢をキレイに落とせる簡単な方法

洗濯用洗剤で水垢落とす

スポンジで擦ってもなかなか落ちない水垢、あなたはどうやって落としてますか?

クレンザー等は使えない場所もあって、扱いづらいですよね。

しかし、とある洗濯用の洗剤を使うと、擦らず簡単に落とせるんです!
その方法やメカニズムなど、詳細に解説していきます。

 

使用する洗剤

まず結論から言うと、「アリエールジェル除菌プラス」を使います。

 

この洗剤で水垢が落ちるんです。しかも擦らず。

反対に、他の洗剤で同じことをやってみても水垢はほとんど落ちないと思うので、使用する洗剤はお間違えのないよう。

 

カニズム

なぜ洗濯洗剤で水垢が落ちるのか、この時点では見当がつかない方も多いと思うので解説していきます。

 

水垢の正体

まず、水垢とは水道水などが蒸発した後に残った物質が固まってできるものです。
白く固まって、時間が経つと擦っても落ちづらいのが特徴です。

この白く固まった物質の正体は、水道水などに含まれるミネラル成分なんです。

ミネラル成分とは、主にカルシウムやマグネシウムで、酸に弱い性質があります。

 

酸で溶かして落とす

水垢を落とすにはクエン酸でやるといい、という話を聞いたことがある方は多いかもしれません。

前述の通り、水垢は酸に弱く、クエン酸などの酸性の液体に浸けておくと、溶けて完全に無くなります。

今回使用する洗剤「アリエール除菌プラス」は酸性のため、これと同じ理屈で落とせるだろう、ということなんです!

 

 

実験

実際にアリエールで水垢を落としてみましたので、どれだけキレイに落ちたか、やり方と結果をご紹介します。

 

pH

まず「アリエール除菌プラス」原液のpHを測ってみたので、ご紹介します。

pH

上の画像の通り、酸性度の高い洗剤であることがわかります。

pHは、1.5くらいでした。
試験紙の色が、1ほども濃くないが、2ほど薄くもないといった感じです。

ちなみに、クエン酸を100倍希釈で水道水に溶かした場合、これほど酸性に傾かないので、酸性度は強力であると言えるでしょう

 

洗浄実験の結果

実際に、家で使用しているステンレスのケトルの水垢を落としてみました。

このケトルは、お湯を入れては乾かすという使い方をしており、1年ほど擦り洗いをしていませんでした。
1年分の水垢が溜まっているということですね。(汚い。。。)

まず洗浄前後の比較画像をご紹介します。

実験結果

画像の左側が洗浄前、右側が洗浄後の状態です。

ご覧のように、底に水垢がビッシリだったものが、キレイになりました!

全く擦らずに放置しているだけで、これだけキレイになるので、とてもコスパのいい作業でした。

方法はとても簡単ですが、念のため具体的に紹介しておきます。

 

やり方

「アリエール除菌プラス」の洗剤を、水垢のある部分に浸けておき、数時間たったら水で流す
たったこれだけで、全く擦る必要もありません!

今回使用したケトルはこんな感じで洗剤を浸けておきました。

洗浄中

水垢のある部分にはしっかり洗剤が浸かるように注意してください。

1年間分の水垢だったので、完全に溶けるのに2時間ほどかかりましたが、数ヶ月の水垢であればもっと浸ける時間は短くて済むかもしれません。

 

まとめ

衣料用の洗剤でも水垢を落とせることがわかりました。
水垢というと擦って落とすのが当たり前と思っている方も少なくないので、洗剤に浸けて全く擦らずに落とせるというのは盲点だったという方も多いのではないでしょうか。

「アリエール除菌プラス」はそもそも衣料用の洗剤なので、推奨されていない方法での活用となります。
このため、使用は自己責任となりますが、効果は絶大なので是非試してみてください!

 

このブログでは、他にも "擦らずに落とせる" シリーズの記事がありますので、よければ以下の記事もどうぞ▼

赤カビをトイレの洗剤で擦らずに落とす

 

擦らないトイレ掃除(トイレブラシ等は一切使いません)

 

【さらさ vs ナノックス】さらさとナノックスを徹底比較!

super nanox さらさ

洗濯洗剤の解説と比較実験の記事です!

今回は「ナノックス」(SUPER NANOX)と「さらさ」の解説・比較です。

この2つの洗剤には共通点があって、中性洗剤であること、蛍光増白剤や漂白剤が不使用であり、肌に優しめな洗剤という特徴があります。

どっちの洗剤がより洗浄力が強いのか、安全性が高いのか、より肌への刺激を抑えるにはどうしたらよいか、などを中心に解説します。

 

成分などについて

ナノックス

  • 界面活性剤 57%
  • 安定化剤
  • pH調整剤
  • 再汚染防止剤
  • 酵素

 

さらさ

  • 界面活性剤23%
  • 安定化剤
  • pH調整剤
  • 水軟化剤(クエン酸
  • ケア成分(コットンミルク)
  • 酵素

 

「ナノックス」と「さらさ」の最大の違いは、界面活性剤の濃度にあります

これは、「ナノックス」が高濃縮タイプの洗剤で、「さらさ」は通常タイプの洗剤というだけなのですが、”ほとんど水洗剤”と揶揄される側にあるのが「さらさ」です。
推奨されている1回あたりの使用量も異なるので、濃度が高いから良いというわけでもありません。

また、洗浄力に関わりそうな成分では、どちらの洗剤にも酵素が入っています。他には特に影響のありそうな成分はないので、成分の有無では洗浄力に優劣はなさそうです。
ちなみに酵素は、いくつか種類がありますが、たいていの洗剤に含まれている酵素の働きとして、タンパク質や油分を分解する力があります。

界面活性剤の種類について、どちらの洗剤ともアニオンとノニオンの界面活性剤で構成されています。
ノニオン界面活性剤は、肌への影響が優しめなので、アニオンと組み合わせて洗浄力を保ちつつ肌への影響を抑えている商品という感じですね。

 

洗浄力と界面活性剤

界面活性剤の種類でいうと、アニオンの方がノニオンよりも洗浄力が強いです。

では「ナノックス」と「さらさ」はどうかというと、「ナノックス」がアニオン界面活性剤を多く配合されていて、「さらさ」はノニオン界面活性剤が比較的多く配合されている印象です。
(ラベルの界面活性剤の記載順より)

これだけで見ると、「ナノックス」の方が洗浄力が高いものの肌への影響は強いということが予測できます。
※洗浄力については実験結果を後述します。

反対に、「さらさ」は肌への影響を比較的抑えた成分配合をしつつ、ある程度の洗浄力が出るような成分にみてとれます。
純石けん分(脂肪酸塩)が含まれているのも「さらさ」の方だけですね。

 

 

液性

pH はアルカリ性に傾くほど、皮脂汚れや食べ物汚れなどの油汚れがよく落ちます。一方で肌への刺激は比較的強めになってきます。

反対にpHが 7(中性)であれば、洗浄力へは作用しないものの、肌への刺激は弱め、というかほぼ心配ないレベルになります。

それぞれの商品について、原液の液性(pH)を測ったところ、どちらもラベルに記載の通り中性でした

中性と書いていても、実は少しだけアルカリ性や酸性に振れているような製品もあったりするのですが、「ナノックス」と「さらさ」はどちらとも 7(中性)でした。

実際に測った画像などは、過去の記事で紹介していますので、よければ以下の記事を読んでみてください。

 

実験で洗浄力比較

比較実験


概要

この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、成分としては皮脂汚れと基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そして2つのコップにそれぞれ同量の水を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。

使う洗剤の量については、「ナノックス」1ml を基準として「さらさ」の量を決めます。

それぞれのパッケージに洗剤の使用推奨量が記載されています。

  • ナノックス:水30Lに10mL
  • さらさ:水30Lに26mL

つまり、「さらさ」の使用量は「ナノックス」の 2.6倍である 2.6ml ということになります。

 

結果

実験結果

洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。ご覧の通り、一目瞭然の結果となりましたね。

汚れ落ちという観点では「さらさ」の方が「ナノックス」よりも優れていることがわかります。

どちらの商品も中性で、肌への優しさを考慮している商品ながらも、これだけの差がつくものなんですね。

ちなみに他の過去の実験などでも、「ナノックス」は他の商品に惨敗してきているので、私個人としては通常使いしませんし、正直おすすめもできません。。

 

ニオイ落ちについて

今回の実験で、どちらの方がよりニオイ落ちが良かったのかを、主観ですが紹介しておきます。

結論から言うと、「さらさ」の方がマシでした。

というのも、やはり汚れが落ちれば、その分だけニオイも落ちるので、洗浄力に比例した結果となったかなと思います。

「ナノックス」の方は、洗剤自体のニオイが強く残っており、これが好きな人もいるかもしれませんが、ニオイ落ちではなく上塗りしているだけと言えばそれまでです。

 

まとめ(考察とおすすめ)

汚れ落ち・ニオイ落ち共に「さらさ」の方が「ナノックス」よりも優れている、ということがわかりました。

配合されている界面活性剤の種類や、pHの差によってこのような結果となったと考えられます。

 

もっと洗浄力が強い商品

ここまで読んでくださった方は、「さらさ」みたいに肌への影響なんてそこまで気にしないから、もっと汚れ落ちのいい洗剤が知りたい!なんて思っているかもしれません。

そんな方には「アリエール」がおすすめです。

一般的に有名な洗濯洗剤の中では、最高峰に洗浄力の強い商品が「アリエール 」です。

過去に「さらさ」と洗浄比較実験した記事がありますので、よければ▼

 

アリエールバイオサイエンス微香タイプがおすすめ

アリエールにも種類があって、青いプレーンなタイプもいいのですが、微香タイプは「蛍光増白剤」が入っていないので、おすすめです。

洗浄力が強いと、その分だけ肌への影響も出てくるので、使っていて肌トラブルかなと思ったら、すすぎの回数を増やすことを検討してみてください。

 

蛍光増白剤が入っていると、色柄物の服は若干ですが白っぽく、色あせた感じになってしまうデメリットがあるので注意が必要です。

蛍光増白剤について詳しく解説した記事もありますので、よければ▼