2021年9月に新発売となった「バスマジックリンエアジェット」、次から次へと新製品が出てくる洗剤に、どれを使えばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
新しいのを試してビミョーだったら嫌だし、今のままでいいやーなんて思っている方、もったいないです!
そんな方のために、洗剤マニアが忖度無しにエアジェットのメリデメをご紹介します。
ぜひ商品選びの参考になれば嬉しいです。
エアジェットの特徴
特徴的なノズル
まずは何といってもノズルが特徴的です!
形状もさることながら、1回のスプレーで約1秒間ミストが出る「連射ミスト」でムラなくスプレー出来るんです!
従来型のスプレーではムラなくスプレーするためには、レバーを引きながら横方向にうまくスナップさせないと広い範囲にスプレー出来ず、どうしてもムラができてしまってました。
しかしエアジェットでは、ある意味、自動的にミストが出てくるので簡単にムラなくスプレーすることが可能になりました。
(個人的には革新的でした。。。)
こすらずOK(?)
最近の風呂用洗剤は「こすらず流すだけ」を謳っているのが標準になってきています。
これは液性を弱アルカリ性にすること(プラス他の成分の洗浄力強化)で、数十秒待って水で流してキレイになることを狙っています。
でも実際には、お風呂を出てから夜が明けて1度乾燥してしまった汚れは落ちにくくなっています。
汚れにまんべんなく洗剤を付着させることで、ある程度の汚れ落ちは期待できます。
が、この手の洗剤でも擦らずに完璧にキレイにすることは難しいでしょう。。
成分
液性は弱アルカリ性で、商品ラベルに記載されている成分は以下の通りです。
まあ特にこれといった特徴は無く、他のメーカー商品とも同じような成分構成ですね。
- 界面活性剤 7% (アルキルベタイン)
- 安定化剤
- 金属封鎖剤
- 泡調整剤
従来品との比較
ここからはバスマジックリンの従来品である、「バスマジックリン泡立ちスプレー」との比較結果をご紹介していきます。
成分(泡立ちスプレー)
泡立ちスプレーの液性は中性で、成分は以下の通りです。
- 界面活性剤 6% (アルキルベタイン)
- 泡調整剤
- 金属封鎖剤
エアジェットとの大きな違いは、まず液性です。
泡立ちスプレーは中性だったのに対し、エアジェットは弱アルカリ性となっています。
そして次に界面活性剤の濃度の違いです。
泡立ちスプレーは6%、エアジェットは7%と、1%の差があります。
僅かな濃度の差ではありますが、これが泡立ちや洗浄力に関わってくるので、濃度は適度に濃い方が汚れもよく落ちます。
泡の状態
それぞれの商品が、1プッシュで泡がどれだけ広がるのか、実際にやって比較してみました。
その比較結果がこれです!
エアジェットの方が広範囲に泡が広がっているのがわかります。一目瞭然ですね!
泡の厚みで言うと、泡立ちスプレーの方が分厚い泡を出せているのですが、壁面などへのスプレーでは厚みがある分、重くなって早く落ちてしまいます。
汚れ落としは、洗浄剤をどれだけ長く汚れに密着させられるかが大事なので、泡が早く落ちてしまっては汚れ落ちもイマイチな結果になってしまいます。
そういう意味でも、泡(洗浄剤)を広く薄くスプレーできるエアジェットは、よく汚れを落としてくれそうです。
唯一(?)のデメリット
従来品の泡立ちスプレーと比較して、ここまでは圧勝のエアジェットでしたが、1つだけデメリットがあります。
それは液性が弱アルカリ性であることです。
泡立ちスプレーは中性だったので、たしかにそれよりは汚れを落とす力が強くなったと言えます。
しかし同時に、酸性の洗浄剤が得意とする汚れは落としづらくなったと言えます。
酸性の洗浄剤でよく落ちる汚れは水垢です。
泡立ちスプレーは中性なので、クエン酸と混ぜてスプレーすることでお風呂の水垢とその他の汚れを同時に掃除することが出来ていました。
エアジェットは弱アルカリ性なので、クエン酸を混ぜることはNGです。
性質が反対のものを混ぜると毒ガスが発生してしまうためです。(洗浄力が弱まるという理由もあります)
まとめ
総評として、エアジェットは "買い" でいいんじゃないでしょうか。
洗浄力こそ他社と比較して際立ったものは無いですが、スプレーの楽さは他にはない魅力です!
同メーカーの従来品と比較しても、全体的にアップデートされている感じでした。
(※最後に紹介したデメリットは、従来品をそういう使い方している方は少ないと思うのでデメリットと感じないかもしれませんね)
あ、スプレーボトルは頭でっかちなデザインなので、ここは賛否わかれそうですね。。。