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【アリエール徹底比較】除菌プラス vs BIOサイエンス

アリエール除菌プラス バイオサイエンス 比較

洗濯洗剤の解説と比較実験の記事です!

今回は「アリエール除菌プラス」と「アリエールバイオサイエンス 」の解説・比較です。

この2つの洗剤はどちらも「アリエール」ですが、液性が正反対という特徴があります。

どちらの洗剤がより洗浄力が強いのか、安全性が高いのか、より肌への刺激を抑えるにはどうしたらよいか、などを中心に解説します。

 

成分など

ここから、それぞれの商品の呼称を「除菌プラス」と「バイオ」にします。(長いので。。)

除菌プラス

  • 界面活性剤 32%
  • pH調整剤(クエン酸
  • 安定化剤
  • 分散剤
  • アルカリ剤
  • 蛍光増白剤

 

バイオ

  • 界面活性剤 27%
  • 安定化剤
  • アルカリ剤
  • 分散剤
  • 水軟化剤
  • 蛍光増白剤
  • 酵素

 

2つの商品の大きな違いとしては、"界面活性剤の濃度" と "酵素の有無" です。

 

界面活性剤の濃度について

まず界面活性剤の濃度は、「除菌プラス」が32%で「バイオ」の27%よりも高い濃度となっています。
界面活性剤は一定の濃度を超えない範囲では、濃ければ濃いほど洗浄力も上るため、「除菌プラス」はより洗浄力を高めた洗剤といえます。

酵素の有無について

酵素には複数の種類があり、タンパク質を分解するもの、油分を分解するものなどがあります。
通常、これら複数の酵素が混ぜ合わせて洗剤に配合されるのですが、「バイオ」には酵素が配合されており、「除菌プラス」には配合されていません。

タンパク質や油分を分解するための成分が酵素なので、これが配合されてない洗剤は、そのぶん洗浄力が落ちてしまいます。

このため、「バイオ」の方が洗浄力に優れると言えるでしょうが、前述の通り界面活性剤の濃度が異なるので、どちらにも武があるといった具合ですね。
(読み進めていただくと、実際に洗浄実験をした結果があります!)

 

液性

実際にpH試験紙で洗剤のpHを測ったのでご紹介します。

ph

「除菌プラス」は酸性で、pHは2の、そこそこ強い酸性でした。

「バイオ」はpHが8の弱アルカリ性で、アルカリ度合いは低めでした。

皮脂汚れなどの油汚れは、アルカリ性に傾いた洗剤を使用するとよく落ちるので、洗浄力は「バイオ」の方が優れていると言えるでしょう。

しかし、肌への影響は弱酸性が一番優しいと言われており、「除菌プラス」を水に溶かすと酸性度が低くなり弱酸性となるため、「除菌プラス」の方が肌への影響は少ないと言えるでしょう。

 

実験で洗浄力比較

概要

この実験方法は、布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、成分としては皮脂汚れと基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そして2つのコップにそれぞれ同量の水を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。

今回の実験で使用する洗剤の量は、それぞれ 0.2ml で、1:1の割合とします。
ここから使用する水の量を、洗剤の使用推奨量から算出していきます。

パッケージにはそれぞれ、

  • 除菌プラス:水45Lに45ml
  • バイオ:水45Lに45ml

とありますので、使用する水の量は200ml となります。

 

結果

実験結果

洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。
少し結果が分かりづらいかもしれませんが、「バイオ」の方がラー油を落とせており、わずかな差ですが、汚れ落ちは「バイオ」の方が優れているという結果になりました!

 

 

ニオイ落ち

主観ですが、実験後の布を嗅いでみて、どちらの方がニオイ落ちに優れていたかをご紹介します。

結論から言うと、"どっちも同じ" という感じでした。

汚れ落ちは「バイオ」の方が優れていましたが、ニオイ落ちはそれに比例せず、どちらも同じくらいラー油臭が残っている結果となりました。

ちなみに「除菌プラス」はその名の通り、強酸性の特性を活かして除菌を狙った商品です。
つまり、今回の実験のようなラー油では乏しい結果となりましたが、モラクセラ菌などのいわゆる体臭でやってみると結果は変わってくるかもしれませんね!

 

まとめ(考察とおすすめ)

発売時期的には後発の「除菌プラス」、酸性の洗剤で目新しさはありましたが、洗浄力では既存商品の「バイオ」に劣るということがわかりました。

確かに、酸性の液体だとある程度弱い菌であれば除菌できると言われています。
しかし衣類に付く菌とはなんでしょう?

衣類を着ているうちに付く菌は、恐らく風邪などのウイルスと、体臭に関わる菌の2つだと考えられます。
普通の洗濯の工程では、いくら除菌の洗剤を使ったとしても、これらの菌を完全に100%除菌することは残念ながら不可能です。

ウイルスは種類にもよりますが、普通の洗剤でも死滅できるぐらい弱いものも多いと言われているので、そこまで神経質に除菌にこだわって「除菌プラス」を選ばなくともいいのかもしれませんね。

 

おすすめの洗剤

今回の実験で洗浄力は「バイオ」に軍配が上がりましたが、それと同等レベルの洗浄力を持ちつつも肌への影響も比較的やさしめな洗剤があるんです。

それは、「アリエールバイオサイエンス 微香タイプ」です。
この洗剤の「バイオ」と異なる点は "蛍光増白剤" が入っていないので、肌への影響が少なくておすすめです。

「バイオ」など、基本的に洗浄力が強いと、その分だけ肌への影響も出てくることがあります。
使っていて肌トラブルかなと思ったら、すすぎの回数を増やすことを検討してみてください。