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Tosh Land

洗濯と掃除を効率的に!ズボラでも楽チンに!

家でも出来る!プロもやっている酸素漂白術

酸素系漂白

色柄物の衣類や、洗濯槽など、様々な箇所で使うことのできる酸素系漂白剤、みなさんは何を使っていますか?

オキシクリーン?
もう古いです!

オキシクリーン(過炭酸ナトリウム)のみでの漂白は簡単ですが、これより効果の高い、プロもやっているような酸素漂白の方法があるんです!

 

プロもやっている酸素漂白の方法とは

まず結論からいきましょう。

プロもやっている方法とは、過炭酸ナトリウムと「ある商品」を混ぜて漬け置き漂白する方法です。

その商品とは、「ワイドハイター EX」です!

 

ワイドハイター EXについて

「ワイドハイター EX」は花王から出されている商品で、正確には「ワイドハイター EXパワー」という商品名です。

似た商品で、同じく花王から「ワイドハイター クリアヒーロー 抗菌リキッド」という商品があります。
これもほとんど中身は同じなので、どちらでも大丈夫です。

 

成分

ワイドハイター EXの成分は以下の通りです。

 

混ぜる理由

過炭酸ナトリウムとワイドハイターを混ぜるのはなぜかと言うと、理由はその成分にあります。

過炭酸ナトリウムのみで漂白した場合でも一定の漂白力がありますが、ワイドハイターに含まれている「漂白活性化剤」が混ざることで漂白力を上げる効果があります

ちなみに、漬け置きする際には温水(40〜50度)を用いると、より漂白力が高まる効果があります。

 

 

漂白力が上がるのは成分の親和性

過炭酸ナトリウムは実は水に溶けると、過酸化水素「炭酸ソーダに変わります。

過酸化水素はワイドハイターにも配合されている漂白成分のため、この量が増えて漂白力が上がる効果が期待できます。

また、ワイドハイターを混ぜて界面活性剤も加わることで、油汚れなども落ちやすくなるという付帯効果も期待できます。

 

実際にやってみた

我が家で使用している(だんだん臭ってきた)タオルを、この方法で漂白してみたいと思います。

今回使用した過炭酸ナトリウムは、この商品です。(もしお持ちのがあればそれで大丈夫です)

 

バケツに漬け置き

まずはバケツに水を2L入れます。

バケツ水

そして次に、商品の規定量に従った洗剤の量を入れていきます。

水が2Lだったので、過炭酸ナトリウムは20g、ワイドハイターを20mL入れます。

洗剤投入

洗剤が溶けて白く濁り、泡立ちました。

ここにタオルを入れて、1時間ほど漬け置きます。

紺色のタオルを使用し、色落ち具合も確かめます。

タオル

時間が来たらタオルを取り出し、タオルのニオイと、バケツに残った洗浄液の色を確かめます。

まずニオイはほぼ完全に落ちていました。洗剤のいい匂いだけが残っています。

そして色落ちです。
もし色落ちした場合は、液体の色が濃い色に染まっているでしょう。

洗浄後

最初の水だけだった時と比較すると、洗剤も入っているため液体は濁っていますが、色落ちしたと言えるほど濁っていないことが分かると思います。

薄らとバケツの底も視認できることからも、やはり酸素系の漂白では衣類の色落ちはほとんどしないと言えます。

しかし厳密には、ご覧の通り少し液体が紺色になっていることから、色落ちがほんの少しだけしているとも言えます。

これ実は通常の洗濯でも同じことが言えて、何回も洗濯していると色物の色が少し褪せてくるといった経験をした方もいると思います。

まあつまり、通常の洗濯と同じくらいの負荷で、ニオイやシミをほぼ完全に取り除けるという結論になります。

 

まとめ

実はこんな面倒な方法を取らなくとも、最初から同じ成分が全て揃っている商品があるんです!

それは「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」です。
(以下の商品です)

 

これは主成分が過炭酸ナトリウムで、他には界面活性剤、漂白活性化剤も入っており、酸素漂白に必要な成分が全て入っています。

ただしデメリットとして、過炭酸ナトリウムを単品で購入するよりはお高くなるのでご注意を。

そして、この商品も普通に使うより漂白力を上げて使う方法があるので、気になる方は以下の記事も読んでみてください▼

 

お風呂の赤カビをトイレ洗剤で簡単に落とす!

赤カビ洗浄

お風呂の赤カビ、いつものバスクリーナーで落ちますか?

擦って頑張って落としている人もいるかもしれませんが、もう頑張る必要はありません!

この記事では、ある洗浄剤を用いれば擦らず放置で汚れを落とす方法をご紹介します。

 

使うのは「トイレ洗剤」!

まず結論から言ってしまうと、「スクラビングバブルトイレクリーナー」を使います。

 

トイレクリーナーであればどれでもいいかというと、そうではないので注意が必要です。

赤カビや黒カビにも使えるトイレクリーナーを選ばないと、全然落ちない掃除方法を続けることになってしまうので、どの種類を選べばいいのか解説していきます。

 

カビにも効果絶大な塩素系

トイレクリーナーには大きく分けて2種類の洗浄剤があります。
「塩素系」と「酸性」のものです。

赤カビや黒カビは生物汚れに分類される汚れで、石けんや界面活性剤のみで落とすのが難しいガンコな汚れです。

生物汚れには、殺菌効果のある洗浄剤を使うのが最も効果を発揮します

なのでアルコールなども一定の効果がありますが、すぐに揮発してしまうため、汚れに長時間働きかけることのできる塩素系の洗浄剤が効果テキメンなんです!

 

どの商品がいいのか

塩素系のトイレクリーナーと言っても、いくつものメーカーから商品が出されており、種類や特徴も多岐に渡ります。

しかし、根本的な成分は同じなため、大きな効果に差はそこまでありません。

私のおすすめは冒頭でも紹介したように、「スクラビングバブルトイレクリーナー」です。

理由は濃度が高く、粘度も高いためですが、その辺の詳細は以下の記事で解説していますので、よければ読んでみてください▼

 

【実験】実際にお風呂の赤カビを落としてみた

ここまで言っておいて証拠がないと、どうにも納得はできないですよね。

実際に、我が家のお風呂に出てきた赤カビをトイレクリーナーで落としてみましたので、その結果をご紹介します。

 

やり方

特に変わった使い方はせず、やり方は非常にシンプルです。

赤カビの箇所にトイレクリーナーの液体がしっかり付着するように、汚れの近くから洗浄液をかけていきます。

トイレクリーナー投入

洗浄液をかける際には、赤カビに触れていない箇所が無いように、しっかりとかけるように注意してください
でないと、落ちない部分がでてきてしまうので。

あとは赤カビが落ちきるまで放置です。(汚れの程度にもよりますが、だいたい10分くらいで落ちます

 

結果

しっかりと液体を付着させて放置した結果がこちらです!

洗浄before-after

左側が洗浄前、右側が洗浄後の画像です。

一目瞭然ですね。しっかりと赤カビが落ちて、真っ白になっています。

今回は赤カビしか生えていなかったため比較的すぐに落ちましたが、黒カビが生えていれば、洗浄液をつけた後に長時間放置することで簡単に落とすことが可能です。

 

まとめ

お風呂の掃除に、トイレ掃除用の洗剤を使うのはなかなか勇気がいるとは思います。

でも、お風呂にもトイレにも同じものが使えるとわかれば、1本もっているだけでいいので、省スペースになっていいですよね。

洗剤に種類があるように、汚れにも種類があります。汚れごとに効果的な洗剤がわかっていれば、いろんな種類の洗剤を持たなくてもよくなりますし、掃除の頻度が低くてもガンコな汚れを簡単に落とすことができます

お風呂でいえば、以下の記事で簡単な掃除方法を解説していますので、よければ▼

 

【アリエール】バイオサイエンス、プロクリーンを比較・解説!

アリエール 洗浄力比較

洗濯洗剤の解説と比較実験の記事です!

アリエールバイオサイエンスジェル」と「アリエールプロクリーン」の比較・解説です!

どちらもアリエールのラインナップで、昔からある青いタイプのものと、比較的新しい商品のプロクリーンを、成分から実際の洗浄力まで比較した結果をご紹介します。

※今回使用するアリエールバイオサイエンスジェルを、当記事では区別のために「ノーマル」と呼ばせていただきます

 

成分などについて

アリエールバイオサイエンスジェル

  • 界面活性剤 27%
  • 安定化剤
  • アルカリ剤
  • 分散剤
  • 水軟化剤
  • 蛍光増白剤
  • 酵素

 

アリエールプロクリーン

  • 界面活性剤 52%
  • 安定化剤
  • 分散剤
  • 洗浄助剤
  • 蛍光増白剤

 

それぞれ配合されている成分の差分はいくつかありますが、特に注目すべき差として「界面活性剤」と「酵素」が挙げられます。

まず界面活性剤は、ノーマルが27%なのに対してプロクリーンは52%となっており、25%も差があります
多くの場合は、界面活性剤の濃度が50%を超えてくると"高濃縮洗剤"に分類され、メーカーもそのことを謳うのですが、プロクリーンは通常の洗剤の扱いのようです。

界面活性剤の濃度が高いと、そのぶん油汚れをよく落とす効果があります
しかし、臨界ミセル濃度という洗浄力の臨界点も存在し、界面活性剤の濃度をいくら高くしても限度はあります。

なので、ここまで濃度が高くて意味があるのかという疑問も残るものの、油汚れには強いという点ではプロクリーンが優位に立ちそうです。
(界面活性剤の種類もあるので、これは後述します)

次に「酵素」ですが、洗剤における酵素はタンパク質を分解するものがほとんどです。
酵素が入っていることで、皮脂汚れや血液などのタンパク質汚れをよく落とす効果があります。

ノーマルには酵素が配合されており、プロクリーンには配合されていません
このことから、タンパク質汚れの点ではノーマルが優位に立ちそうです。

 

 

洗浄力と界面活性剤

界面活性剤にも種類があり、何を使っているかによって汚れ落ちの強さや肌への刺激性も異なります。

2つの商品に共通して使用されている界面活性剤は、「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩」と「ポリオキシエチレンアルキルエーテルです。
前者はアニオン、後者はノニオンの界面活性剤です。

ノニオンよりもアニオンの方が洗浄力が高いとされており、同時に刺激性も強いとされています。

そして、「純石けん分」がノーマルだけに使用されています。
純石けん分はアニオンに分類され、アルカリ性で洗浄力は強いですが、水で薄まると洗浄の働きが途端に弱くなる成分です。

 どちらの商品も界面活性剤の種類では、洗浄力も肌への刺激性も大差がないように思います。

プロクリーンには純石けん分が使われていない点で特徴的ですが、これが何か大きく作用することはないでしょう。

 

液性

ノーマルとプロクリーン、それぞれの液性(pH)を測ってみました。

pH はアルカリ性に傾くほど、皮脂汚れや食べ物汚れなどの油汚れがよく落ちます。一方で肌への刺激は比較的強めになってきます。

反対にpHが 7(中性)であれば、洗浄力へは作用しないものの、肌への刺激は弱め、というかほぼ心配ないレベルになります。

 

ノーマル

商品ラベルでの記載はアルカリ性でした。

実際に測ってみた結果がこちらです。

アリエール(ノーマル)

pH はどちらかと言うと8に近い色味でした。なので、弱アルカリ性と捉えることができます。
ラベルに記載の通りということですね。

 

プロクリーン

こちらの商品も、ラベルでの記載はアルカリ性でした。

実際に測ってみた結果がこちらです。

アリエールプロクリーンpH

こちらも同じくpH は8でした。なので、弱アルカリ性と捉えることができます。

アルカリ性といっても、pHは8〜10までの幅があり、どちらの商品も弱アルカリ性の洗剤の中では比較的弱めの部類に入る洗剤と言えるでしょう。

アルカリ度が低いということは、それだけ肌への刺激性も低いということになりますが、そのぶん汚れを落とす力も弱めということになります。

 

実験

実験

概要

この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、油汚れは皮脂汚れよりも強い汚れですが、成分としては基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そして2つのコップにそれぞれ同量の水を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜ、20分ほど放置するというものです。

 

使用する洗剤の量

それぞれの商品ラベルに記載されている使用推奨量から比率を計算し、実験に使用する洗剤の量を決定しています。

記載の推奨量はこの通りです。

  • ノーマル:水45L に 45mL
  • プロクリーン:水45L に 52mL

つまり比率で言うと以下のようになります。

ノーマル:プロクリーン = 1:1.15

なので実験に使用する量はわかりやすく、アリエールを 1mL、プロクリーンを1.2mLとします。 

※使用する水の量は300mLほどのため、推奨量よりも3倍ほど高い濃度ですが、比較が目的なのでご了承ください。

 

結果

実験結果

洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。

どちらも真っ白とまではいきませんでしたが、汚れがほとんど落ちました!

画像でも肉眼でも優劣が付かなかったため、どちらの商品も同じぐらいの洗浄力という結果でした。

もし、この残った汚れを完璧に真っ白にする場合は、過炭酸ナトリウムや塩素で漂白するのが王道でしょう。

衣類であれば基本的に過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を使うのがおすすめです。
詳しい使い方や具体的な商品は以下の記事で紹介してますので、よければ▼

 

ニオイ落ち

主観的な結果ですが、どちらの方がニオイ落ちが良かったのか、ご紹介します。

まず結論から言うと、どちらとも同じぐらいニオイ落ちが良かったです!

といっても細かい部分では洗剤の残り香が多い方がいいニオイだと思います。
そういう意味で、ノーマルの方が全体的に成績は良かったと感じます

プロクリーンは洗剤の残り香があまり感じられなかったので、残ったラー油臭が強く感じてしまいました。

しかし、洗剤の残り香は好き嫌いが激しい点なので、これは人それぞれかもしれませんね。

 

まとめ(考察とおすすめ)

今回の記事で比較した洗剤はどちらも蛍光増白剤が含まれている洗剤のため、これが含まれていない洗剤と比べると肌への刺激性が強い洗剤です

蛍光増白剤は白い衣類をより白く見せる効果もありますが、色柄物も少し色あせたような見た目になってしまう効果もあります。

なので白いものに使用する場合は、今回ご紹介したアリエールをお使いいただくと、しっかり汚れも落ちると思いますが、色柄物や肌の弱い方にはあまりご使用をおすすめできません

 

おすすめ洗剤

肌への刺激性が低いと言われているのは、中性の洗剤です。

しかし中性の洗剤は、基本的に洗浄力が弱いという難点があります。

これをなんとか成分を工夫して、洗浄力と刺激性のいいとこ取りをした洗剤のおすすめとして「さらさ」があります。

「さらさ」については詳しく解説した記事がありますので、よかったら読んでみてください▼

 

刺激性を重視する方は、「arau」や「ヤシノミ洗たく洗剤」などもご存知かもしれません。

これらを比較・分析して、最終的におすすめできる洗剤とその理由も解説した記事がありますので、よければ▼

 

パイプユニッシュとトイレクリーナー実は中身が同じ!

パイプユニッシュ スクラビングバブル超強力トイレクリーナー

髪の毛ヘドロまで強力に溶かす「パイプユニッシュ PRO」と、フチ裏の黒ズミ汚れもこすらず落とす「スクラビングバブル超強力トイレクリーナー」という商品、実はこれらの中身が全く同じなんです!

そんなことあっていいのか?
パクリ商品なんじゃないか?

そう思われる人もいるかもしれません。

結論から言えばマズイ問題ではないのですが、これを知ることで賢く使いこなすことができようになります。
では詳しく解説していきます。

 

2つの商品の成分について

商品ラベルに記載されている成分をそのままご紹介するのではつまらないので、それぞれの商品の公式サイト(スクラビングバブルパイプユニッシュ)に記載されている詳細な成分をご紹介します。

 

 

詳細成分

 

商品ラベルに記載が無いのに配合されている成分

けい酸塩、安定化剤などの成分は、商品ラベルには記載されておらず、上記の公式サイトを見ないと配合されているかわからない成分です。

これは、家庭用品品質表示法という決まりごとから、1%未満の成分について記載の義務が無いためなんです(一部例外アリ)。

安定化剤は、様々な洗剤や洗浄剤に使われている成分で、成分の分離や分解をなるべく防ぐために入れられています。
これ自体に特に洗浄力はありません。

けい酸塩は防錆剤として配合されており、金属の腐食などを防ぐことを狙いとして配合されていることが多いです。(特に塩素系洗浄剤には入っていることがしばしば)

 

なぜ成分が同じなのか

まずメーカー側の名誉のために、これらはパクリなどではなく、両方とも同じメーカーが出している商品であることは最初に述べておきます。

とはいえ、全く同じ成分の商品が、異なるラベルで売られていることに疑問を持つ人も多いでしょう。

かく言う私も疑問を持つ1人で、答えを持っている訳では無いものの、論理的な理由をいくつか想像することはできます。
その理由について解説していきます。

 

理由①:なんといっても場所ごとに分ける

やはり、トイレに使ったものをトイレ以外の場所で使うことに抵抗のある人が多いという理由が考えられます。

特にトイレクリーナーについては、便器のフチ裏の汚れを落とすことを謳っていることから、ボトルの先端が便器に触れる可能性が高いです。

便器に触れた物を、他の箇所(例えば洗面所など)に使うのは気持ち的に嫌だと思うのも、分からなくはありません。

 

理由②:生産ラインの都合

メーカーの内部情報を知らないので、これは完全な想像となりますが、同じ生産ラインで製造してしまい、コストを抑えているということも考えられます。

それぞれの商品を中身やボトルも全て異なるような作りにする場合、開発コストや生産ロボットの調達、材料の調達・管理コストの肥大などが発生します。

メーカーは営利企業ですから、コストを抑えて合理的に生産する選択をするのは必至でしょう。
そのため、効果が一緒なのであれば同じ生産ラインで作って、ラベルだけ違うものを貼ろう、というような戦略とも捉えられます。

その証拠に、ラベル以外はボトルまでも全く同じ作りとなっています

 

理由③:在庫問題

塩素系洗浄剤は経年劣化しやすいという特徴があります。

これはメーカーにとって死活問題だそうで、経年劣化により塩素濃度が一定以下になった商品は出荷できなくなってしまうため、在庫は早めに出荷したい想いがあるそうです。

材料は大量入荷すればより安価に仕入れられることもありますから、安く製造した結果として在庫を抱えるので、二刀流(2つの商品)で消費ペースを早める狙いかもしれませんね。

 

 

使い分け

まず私のおすすめの使い方を言ってしまうと、使い分けしないで1本を持ち回すのがおすすめです。

とは言ってもトイレに使ったものを他に使うのは...という人にもおすすめの使い分け方法を紹介します。

 

使い分けるパターン

まずトイレにはトイレ用の洗浄剤を使いますよね。(トイレクリーナーでもドメストでも何でもいいです)

そして他の水回りの場所にはパイプユニッシュを使います。
ここでおすすめなのが、排水口の掃除ではパイプユニッシュだけを使うのがいいです。

というのも、排水口の掃除では酸素系漂白剤や重曹クエン酸、カビキラーなど、様々なものを使った掃除方法がありますが、パイプユニッシュが一番強力な洗浄剤だからです。

なのでパイプユニッシュ1本持っておけば、キッチン・洗面所・お風呂の全ての排水口に使えます!
これだけでいい!というのがおすすめの理由です。

 

使い分けないパターン

トイレ用の洗浄剤も他の掃除に使おうという選択肢です。
私もこっち派ですが、これには理由があります。

まずは何と言っても、トイレクリーナーだけ持っておけばいいという点です。
管理がとても楽です。

次に値段です。
中身は同じ物なのに、トイレクリーナーのほうが数十円ほど安く売られていることが多いです。パイプユニッシュが常に15%オフとかで売られている感覚です)

最後に、トイレ以外の箇所に使ったとしても気にならない点です。
トイレ掃除はボトルの先端が便器に触れますが、それ以外の場所の掃除はボトルがどこかに触れることはありません。

接触なら別に問題ないだろうという理屈です。笑

 

まとめ

今回は同じメーカーの商品で比較した内容でしたが、洗剤・洗浄剤ともに似たような成分で構成されていることが多いのも事実です。

実際に、様々なメーカーの塩素系洗浄剤を過去に比較しており、どれも似たような成分構成でした。
その記事もありますので、よければ▼

 

似通った成分の中でも、洗浄力に重きを置いているのか、肌など人体への刺激性に重きを置いているのかは各メーカーによって異なります

このブログでは様々な洗剤・洗浄剤の成分まで詳しく解説しており、その中での用途に応じたおすすめ商品も紹介していますので、よければ他の記事も読んでみてください。

【さらさ vs アリエール(青)】洗濯洗剤を徹底比較!

アリエール さらさ

洗濯洗剤の解説と比較実験の記事です!

今回は「アリエール バイオサイエンスジェル」と「さらさ」の解説・比較です。

この2つの洗剤はどちらもP&Gの商品ですが、特徴はそれぞれ大きく異なっているんです。

どちらの洗剤がより洗浄力が強いのか、安全性が高いのか、より肌への刺激を抑えるにはどうしたらよいか、などを中心に解説します。

 

成分などについて

アリエールバイオサイエンスジェル

  • 界面活性剤 27%
  • 安定化剤
  • アルカリ剤
  • 分散剤
  • 水軟化剤
  • 蛍光増白剤
  • 酵素

 

さらさ

  • 界面活性剤23%
  • 安定化剤
  • pH調整剤
  • 水軟化剤(クエン酸
  • ケア成分
  • 酵素

 

界面活性剤の濃度はアリエールの方が4%高いことがわかります。
そのうち、使われている界面活性剤の種類は、どちらの商品もアニオンとノニオンの界面活性剤のようです。

他にも差のある点として、アルカリ剤と分散材、蛍光増白剤がアリエールには含まれており、さらさにはこれらが含まれていません

アルカリ剤や分散材は汚れ落としに貢献する成分で、特に油汚れに力を発揮する成分です。

また、蛍光増白剤は洗い上がった洗濯物に付着し、衣類をより白く見せるための成分です。
衣類に残存する成分のため、肌へ優しいとは言えないでしょう。

蛍光増白剤については、より詳細に解説した記事がありますので、よければ▼

 

洗浄力と界面活性剤

界面活性剤の種類で言えば、ノニオン界面活性剤よりもアニオン界面活性剤の方が洗浄力が強いとされています。

これを踏まえるとどちらの商品も、様々な種類の界面活性剤をブレンドして成分のいいとこ取りをしようという狙いだと考えられます。

特徴として差があるのは、せっけん分の濃度がさらさの方が高いということぐらいです。

正直いうと、あまりインパクトのある差分は界面活性剤の種類ではみられませんでした。

 

液性

さらさとarauそれぞれの液性(pH)を測ってみました。

pH はアルカリ性に傾くほど、皮脂汚れや食べ物汚れなどの油汚れがよく落ちます。一方で肌への刺激は比較的強めになってきます。

反対にpHが 7(中性)であれば、洗浄力へは作用しないものの、肌への刺激は弱め、というかほぼ心配ないレベルになります。

 

アリエール

商品ラベルでの記載はアルカリ性でした。

実際に測ってみた結果がこちらです。

アリエール ph

pH はどちらかと言うと8に近い色味でした。なので、弱アルカリ性と捉えることができます。

アルカリ性といっても、pHは8〜10までの幅があり、弱アルカリ性の洗剤の中では比較的弱めの部類に入る洗剤と言えるでしょう。
 

さらさ

商品ラベルでの記載は中性でした。

実際に測ってみた結果がこちらです。

さらさph

上の画像では少しわかりづらいかもしれませんが、pHは7(中性)でした。

pHの面で見れば、さらさの方がアリエールよりも肌への刺激性が低いと言えるでしょう。

 

実験で洗浄力比較

比較実験

概要

この実験方法は、まず布を用意し、その布に汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。

なぜラー油かと言うと、油汚れは皮脂汚れよりも強い汚れですが、成分としては基本的に同じなため、日常生活で一番つきやすい皮脂汚れの代替という理由です。

そして2つのコップにそれぞれ同量の水を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜ、30分ほど放置するというものです。

 

使う洗剤の量

それぞれの商品ラベルに記載されている使用推奨量から比率を計算し、実験に使用する洗剤の量を決定しています。

記載の推奨量はこの通りです。

  • アリエール:水45L に 45mL
  • さらさ:水30L に 26mL

つまり比率で言うと以下のようになります。

アリエール:さらさ = 1:0.86

なので実験に使用する量はわかりやすく、アリエールを 1mL、さらさを0.9mLとします。 

※使用する水の量は300mLほどのため、推奨量よりも3倍ほど高い濃度ですが、比較が目的なのでご了承ください。

 

結果

実験結果

洗浄実験前が画像の上側、実験後が下側です。

汚れ落ちという観点ではさらさよりもアリエールの方が優れていることがわかりました。

さらさは、わずかにラー油の赤い部分が落ちきりませんでしたが、アリエールは赤い部分はほとんど落ちて、よく見れば少し黄色いかな?というレベルまで落ちました。

蛍光増白剤が配合されているため、白い布を使ったことから、より汚れが落ちたように見えているだけという可能性もありますが、それを加味したとしても市販の洗剤の中ではよく落ちている部類だと思います。

 

ニオイ落ち

洗濯では汚れ落ちだけでなく、ニオイ落ちも重要です。

画像でご紹介できないので主観になってしまいますが、ラー油の臭いがどれだけ残っていたか、それぞれご紹介します。

結論から言うと、アリエールの方がラー油臭がよく落ちていました

ニオイ残りは汚れ残りの量にも比例する部分はあるので、仕方ない結果かなと思います。

さらさの方も、全く落ちていなかったという訳ではなく大部分は落ちていたものの、わずかにニオイ残りがあったため、アリエールには勝てないという結果になりました。

 

 

まとめ(考察とおすすめ)

汚れ落ち・ニオイ落ち共にさらさよりもアリエールの方が優れていることがわかりました

配合されている成分やpHの差による結果だと考えられます。

しかし、肌への影響は成分内容を見ればある程度は判断することができ、これはアリエールの方が刺激は強めであると判断できます。

肌の強い人なら問題はありませんが、肌の弱い人が強めの洗剤を認識せずに使っていて長年肌トラブルに悩まされる例も聞いたことがあるので、お気をつけください。

 

肌への影響をとるか、洗浄力をとるか

基本的に洗剤は、洗浄力が強いと肌への刺激も強い性質があります。

例えば台所洗剤で言うと、一昔前まで(90年代とか)は弱アルカリ性の商品が主流で、界面活性剤も洗浄力のみを重視した構成になっていました。

これでは肌への刺激が強く、手荒れが問題視されていました。
今では商品改良の結果、中性で刺激の低めな構成の商品が主流となりました。

といった具合に、洗剤の刺激(危険性)は軽視できません。

 

何だかんだ、さらさもおすすめ

そもそも服がそんなに汚れない人や、肌の弱めな人にはさらさがおすすめです。

汚れ落ちも「ナノッ○ス」とかと比べればダンゼン良いので、普段使いする分には十分な商品です。

さらさについて、より詳しい解説をした記事がありますので、よければ▼