洗濯洗剤は年々と成分が変わっています。
この記事では中性洗剤の2大巨頭である、「ナノックス」と「アタックゼロ」の比較・解説をしていきます。
特にナノックスは 2023年9月に大幅な変更があったので、どちら方が汚れ落ちが良いのか、最新の情報をお伝えします!
成分など
ナノックス (NANOX one PRO)
- 界面活性剤 55%(LAS、他)
- pH調整剤
- 再汚染防止剤
- 安定化剤
- 酵素
アタックゼロ (部屋干し)
成分の種類では「pH調整剤」と「再汚染防止剤」に差があります。
これらは名の通り洗浄力には直接関わるものではなく、補助的な効果のため、これらについては特に差は無いと考えてもよさそうです。
もう1つ大きな違いとして、界面活性剤の濃度に差があります。
ナノックスが 55%、アタックゼロが 50%と、5%の差でナノックスの方が濃いです。
界面活性剤は油汚れをよく落とす働きがあり、一般的には濃度が高いほど効果も高いです。
また、界面活性剤にも種類がありますが、今回比較する2つの洗剤はどちらも「アニオン」と「ノニオン」の界面活性剤をブレンドしているので、この種類では大きな差は無いと言えるでしょう。
ちなみに「アニオン」の界面活性剤の方が洗浄力が高い一方で、肌への刺激性が少し強い性質があります。
液性
今回比較する2つはどちらも中性で、肌への刺激がマイルドなものとなっています。
ちなみに、弱アルカリ性の洗剤だと洗浄力も高くなるのですが、その背反として肌への刺激性が強くなってしまいます。
実験で洗浄力比較
概要
この実験方法は、布を用意し、汚れ(皮脂汚れや食べ物汚れ)の代わりとしてラー油を1滴を付着させます。
そして2つのコップにそれぞれ同量の水(200ml)を入れ、洗濯機のようにそれぞれ同じ回数かき混ぜる、というものです。
使う洗剤の量については、それぞれの商品の推奨量から算出するのですが、今回は同じ洗剤で推奨量も同じです。
使用する水の量から考えると少なすぎて比較しずらいため、今回は違いが分かりやすいように、それぞれ規定量の10倍の洗剤量を使います。
実際に使う洗剤の量は以下の通りです。
- ナノックス PRO:0.6mL
- アタックゼロ:0.6mL
結果
比較実験の結果、ナノックス(PRO) の方が圧倒的に汚れ落ちが良いという結果になりました!
アタックゼロも一定の汚れ落ちが確認できています。
軽い汚れの場合はアタックゼロでも十分に落とせそうですね。
数年前に同じ実験を行った際は、全く逆の結果だったので、最近のアップデートで立場が逆転したようです!
もし以前の比較実験が気になる方は以下から過去の記事を読んでみてください!
ニオイ落ち
今回の実験で、どちらの方がよりニオイ落ちが良かったのかを紹介しておきます。
結論から言うと、やはり汚れ落ちの良かったナノックスの方がニオイも落ちていました。
洗剤自体の匂いも残るので、そこは好みで決めていただくのが良いと思います。
まとめ(考察とおすすめ)
過去に同様の比較をした結果とは打って変わって、ナノックスPROの方が圧倒的に汚れ落ちが良いことがわかりました!
お値段はナノックス(PRO)の方が若干高めなので、コスパ重視の方にはナノックス(スタンダード)をオススメします。
ナノックス同士の比較解説もしているので、参考程度に読んでいただけると幸いです。
この実験をやろうと思ったきっかけが、ナノックスの大幅刷新だったので、もし次にアタックゼロが大幅刷新された際にはまた比較記事を書こうと思います。